国内株価の乱高下にみるファンドのパフォーマンス、株価下落に抵抗した高配当利回り株ファンド
もっとも、株価が急速に戻る局面では、上昇率で日経平均株価に劣るという弱点もある。その辺のパフォーマンスの性格を捉えて投資判断に活かしていきたい。
この1カ月余りの動きだけで、それぞれのファンドの実力が分かるわけではない。この1カ月余りではパフォーマンスが良くなかった「ひふみプラス」は、過去10年でみると年率トータルリターンが11.21%で、同ファンドが入る「国内中型グロース」のカテゴリー平均9.21%を上回っている。それぞれのファンドで得手不得手な市場環境もあり、また、10年、20年という中長期に運用を継続してきている大型ファンドは、ファンドマネージャーや運用体制の見直しなどによって、よりよい成績につながるような見直しも行われるという点などには、ファンドの評価で留意したいポイントだ。(グラフは日経平均株価と主な日本株ファンドのパフォーマンス推移)
ウエルスアドバイザー