「辞める以外に選択肢が…」メンタルヘルスの危機で仕事を諦めるZ世代が増加。英国での経済損失は「22兆超」
では、一体何ができるのでしょうか? ナイト氏は、あらゆる部門での適切な投資が必要だと主張します。「多くの子どものための慈善団体は、若者支援のための拠点などの新たな取り組みが必要だと声を上げています。これは学校にあるのではなく、医師の紹介もいりません。若者がふらっと立ち寄って、不安やうつ病に対する支援を受けられるものです。」ナイト氏は、こうした投資は早期介入サービスよりもずっとうまく行くと言います。また、住宅など、社会のマクロレベルでの投資が必要で、そうすれば若い人々が働く意義を見出せると説きます。「メンタルヘルスは不平等や貧困と深くつながっています。こうした領域に投資することが最も速く、最もプラスの影響を与えることになるでしょう。」 Z世代の状況が急に改善することは考えにくい今、社会に広がったメンタルヘルスの危機やその雇用への影響が緩和するまでにはまだ長い道のりがあります。しかし、若者に「snowflakes(雪片=雪のように脆いの意)」とか「Generation Sicknote(診断書世代)」といったラベルをつけるのは、問題の全容を理解していないだけです。「そういうことを言うのは事実を無視しているのです」とナイト氏。「今日の若者が直面しているさまざまな要素の組み合わせは、他のどの世代も直面したことのないものです。私たちはこれまでとまったく異なる混乱の中を生きているのです。」
From Cosmopolitan UK, Translation: Mayuko Akimoto