換気扇やコンロ周りのギトギト油汚れは「アルカリ性洗剤」で落とす。重曹、セスキ炭酸ソーダ、炭酸ナトリウムの違いは?
大掃除を効率よくこなしたい方におすすめなのが「アルカリ性洗剤」です。元小学校家庭科教諭で、家事に関する著作もあるブロガー・よしママさんによると、普段の掃除では落としきれないガンコな油汚れには、アルカリ性洗剤が効果があるそう。今回は、換気扇やコンロ周りのギトギト油汚れを落とすための洗剤として、重曹、セスキ炭酸ソーダ、炭酸ナトリウムをご紹介します。
今年の大掃除は「アルカリ性洗剤」で乗りきる!
アルコールスプレーや重曹スプレーを使った掃除方法は一般的で、実際に家に常備している方は多いと思います。しかし、いざ大掃除をスタートしてみたところ、ギトギトの油にスプレーしてふいても表面の汚れしか落とせなかった…という経験をした人も多いはず。 じつは、これらの洗剤は普段使いには向いていますが、アルカリ度が低いため、ガンコな酸性の油汚れは落ちにくいため、大掃除には向いていません。 今回は、大掃除を効率よく進めるためにも、換気扇やコンロ周りのガンコなギトギトの油汚れ落としに適した強力な洗剤を紹介します。これらは手肌を傷める可能性があるため、必ず炊事用手袋を着用してくださいね。
1:重曹
酸性の油汚れを落とすためには、アルカリ性の洗剤を使うと効率的に汚れを落とせます。アルコールには油を溶かす性質がありますが、液性は中性でガンコな油汚れには力不足です。 また、弱アルカリ性の重曹もキッチンでよく使われる洗剤ですが、アルカリ度が低めなので、水に重曹を溶かしただけの重曹スプレーで、一度ふいただけでは油汚れはしっかり落ちません。 最初のアルカリ性洗剤は重曹。重曹水のアルカリ度はおおよそ8です。 重曹水を加熱することでわずかにアルカリ度が高くなり、汚れ落としが効率よくなります。 方法は、大きめのステンレス鍋に1リットルの水を入れて大さじ4の重曹を入れます。ただし、加熱時には泡立ちやガスの発生に注意が必要です。加熱時に急激な泡立ちを避けるため、必ず水から重曹を溶かして加熱するようにしましょう。沸騰すると熱湯が噴き出す危険があるため、加熱後の温度が高い間は絶対に近づかないようにしてください。 また、重曹を使ったあとは、白いふき残りが残ることがあるので、掃除後には水ぶきでふき取ることをお忘れなく。 ※ アルカリに弱い素材(アルミや銅など)、テフロン加工などのコーティング加工してある鍋やフライパンは変質するので使用できません。