日の丸から“青赤”へ「出たらやれるということを見せたい」試合に飢えるU-19日本代表MF佐藤龍之介
2025年に開催されるU-20W杯に向けた“アジア1次予選”に相当するAFC U20アジアカップ中国2025予選が9月25日から開幕する。 【写真】キルギスで笑顔も見せるU-19日本代表 U-16~17日本代表時代に“アジア予選”を経験しているMF佐藤龍之介(FC東京)は「やっぱり予選は独特の雰囲気がある」とした上で、「自分は一度それを経験しているので、自分が一番冷静にブレないでやれるようにしたい」と意気込みを語った。 「なかなか点が入らなくて焦れたりすることもあると思う。こういうスタジアムの雰囲気も日本と違っていて独特なのもわかっている」(佐藤) 日本時間25日午後7時にはU-17トルクメニスタン代表との初戦を迎えるが、「やっぱりチームとしても初戦に向かってフォーカスしてきたので絶対に勝ちたい」と意気込む。 「トルクメニスタンはかなり戦うチームだと聞いているので、まずは相手の土俵でも負けないようにしたい。その上で、球際の部分で勝つだけじゃなくて、日本のサッカーをやっていきたい」(佐藤) 荒っぽいプレーも多く、戦う姿勢を前面に押し出してくるスタイルのトルクメニスタンに対し、“バトル”で弱腰にならないのは大前提。その上でボールを動かし、スペースを使って攻め崩したいところ。当然、佐藤はそのキーマンだ。 「ゴールに関わる動きをして決定的なプレーをするというのは常に意識している部分だし、そこを見せたい」(佐藤) 今季は高校生ながらFC東京のトップチームに帯同を続けているが、なかなか出場機会は得られていない。ただ、それだけに試合への飢え、公式戦で“佐藤龍之介”を表現してやろうという思いも人一倍だ。 「(トップチームでは)まだまだうまくいかないなという感じですけど、練習の中で自分個人としては通用するなという感覚を持っているし、そこで得た自信をこういう場で発揮していきたいですね」(佐藤) その上で、こうも続けた。 「ここでの活躍が直接FC東京でのスタメンに繋がるものじゃないとは思います。でもどこかで絶対に繋がっていくとも思っているんです。やっぱり今こうして試合に出られる環境があるというのを幸せに感じていますし、『(佐藤龍之介は)出たらやれるんだぞ』というのをいろいろな人に見せていきたいと思っています」(佐藤) 青赤軍団の育成組織から生まれた異才は、あらためて自分の実力と可能性を代表のピッチで見せ付ける腹づもりだ。 (取材・文 川端暁彦)