「私には何もないな」と思っていたけれど。49歳が塾なし・丸腰のまま「ワインエキスパート」資格に挑むまでの紆余曲折
日々が飛ぶように過ぎていく中、自分のあり方に漠然と迷う40代50代。まるでトンネルのように横たわる五里霧中ですが、そんな中「ほんのちょっとしたトライ」で自分のあり方を捉えなおすには、「最初の一歩」に何をしてみればいいのでしょうか。大好評の「私を変える小さなトライ」を再スタート、読者の皆さんから寄せられた体験談をご紹介します。 アイさん 東京都在住、49歳、ワインショップの販売員。夫、中3と小5の子どもとの4人暮らし。ワインエキスパートの資格を取得し、好きな仕事に生かしている。 【私を変える小さなトライ#7】前編
若いころから好きだったワイン。近所のイタリアンに通い始めて、ワイン熱が再燃
こんにちは。49歳のアイです。ここまで皆さんのトライを拝読して、年を重ねても小さな自己改革を続けていける同世代の皆さんの思いを同志のように受け止めて、励まされました。今日はぜひ、私のトライもお話させてください。私は「ワインエキスパート」という、ワイン関連の資格に独学で挑戦しました。 なぜワインエキスパートに挑んだのか。 ほとんどの挑戦者がそうであると思いますが、私も若い頃からワインが好きでした。村上龍さんの『ワイン一杯だけの真実』(幻冬舎文庫)というワインをテーマにした短編集を読んだ時に、有名なワインの名前が出てくるのに興味を抱いて、ワインの本を買ったり、そこに出てくるワインを買って飲んでみたりしていました。旅行に行くにしても、パリに住んでいる友達に、世界一高価なワインといわれる「ロマネ・コンティ」のブドウ畑まで連れていってもらうなど、当時からワインが趣味でした。 でも、子どもが生まれてからは子育てで忙しくなって、ワインからはしばらく離れてしまって。ワイン熱が復活したのは40代になってから。近所のイタリアンレストランに月1回通うようになって、イタリアのナチュールワインもおいしいな~って。そのお店でソムリエさんと仲良くなって、ワインの話をする機会ができたんです。