【なくならない路上喫煙】「オレ6~7回言われてるけど、払ったことない」と過料1000円を拒否する人も 維新議員の会社が設置した路上灰皿でも、受動喫煙になりかねない事態が
改正健康増進法では灰皿を設置する施設の管理者にも「受動喫煙を発生させないようにする」配慮義務があります。しかし、ここでは配慮されているとは言いがたい状況が続いています。
設置したのは維新市議が取締役の会社
実はこの灰皿を設置しているのは、「大阪維新の会」の鷲見慎一大阪市議が取締役を務める会社です。灰皿の運用は弟がしているといいますが、設置の理由を聞くと・・・。 (鷲見市議) 「昭和レトロな町並みで飲み屋街なんですね。飲んでて、ご飯のあいまとか食べたときにちょっと吸ってというのがよくある光景なんですよね。それの受け皿になってると思います」
設置理由は「ポイ捨て対策」
設置は「ポイ捨てが増えるため」だといい、即時の撤去は難しいと説明。通行人の受動喫煙について聞いてみると。 (鷲見市議)「従業員にきいても、そういった声が店にあがってこなかったと聞いています。いま、煙がアーケードに入らないように声がけをしていっているところですね」 (記者)「配慮義務について現時点のことはどう考える?」 (鷲見市議)「あまり人がたまりすぎてとなるとそれはそれで問題かと思うので、やはり、余りたまらないような声がけでしょうね」
取材申し込みの後に新たな貼り紙
取材の申し込みの後、近くの公設喫煙所の利用を促す貼り紙を掲示。市内の路上が全面禁煙になったら灰皿を撤去するといいます。 (たばこ店従業員)「アーケードに煙りが入らないようにしてください」 しかし、その後も灰皿の周りには喫煙者が。状況はさほど変わっていないようです。 こうした状況に横山市長は・・・。 (横山大阪市長) 「通行者の方が煙りにご迷惑にならないように、ご理解いただけるように、関係部局のほうから今時点で言っていると認識していますし、どなたが所有者であれ、ご協力いただきたいと思います」
鷲見市議はその後の取材に、改めて「即時撤去は難しい」とした上で、「周辺の空き地に喫煙所を設置できないか検討したい」としています。 まだまだ頻繁に見かける路上喫煙。市内全域路上喫煙禁止の条例が効果を発揮するためには喫煙者はもちろん、事業者側のマナー向上への理解が不可欠です。