ハイレゾ対応×スマホ連携!ケンウッド『彩速ナビ』が選ばれる理由[サウンドユニット・選択のキモ]第2章「メインユニット編」
カーオーディオシステムのアップグレードに興味があれば、当連載に注目してほしい。ここでは、それを実行しようと思ったときに役立つ製品選びの“勘どころ”を全方位的に解説している。現在は、「メインユニット」の選択法を説明している。 【画像全3枚】 ◆2024年モデルは『TYPE M』と『TYPE S』の計6機種にてラインナップを構成! 今回も前回の記事に引き続き、主要な「AV一体型ナビ」のオーディオ能力を分析していく。当回では、ケンウッドの人気シリーズ『彩速ナビ』にフォーカスする。 ちなみに当シリーズの初代モデルは、2011年に登場している。当時はHDDを搭載する機種が多かったが、『彩速ナビ』は早々にメモリーナビとなり起動やレスポンスの速さを実現。そして画面の美しさもアイデンティティとし、そうでありながらリーズナブルであることも強みとして、幅広く支持を得つづけてきた。 なおこれまで幾度かシリーズ展開が見直されたが、2024年モデルではシンプルに以下の6モデル編成となっている。9V型の2機種(フローティングモデルとインダッシュモデル)が上位グレードとなる『TYPE M』として君臨し、8V型の2機種(フローティングモデルとインダッシュモデル)と7V型の2機種(200mmワイドモデルと180mmモデル)の計4機種が、スタンダードグレードの『TYPE S』として顔を揃える。 ◆『TYPE M』なら、ワイヤレスCarPlay接続と無線ミラーリングも可能! では、上位グレードの『TYPE M』のAV能力を分析していこう。これらは2024年の10月下旬に発売された。 利点としてまず挙げるべきは、「スマホ連携力が高いこと」だ。新機種となり、Apple CarPlayとandroidautoの両方(以下、CarPlay接続)がワイヤレスにて行えるようになっている。CarPlay接続では、対応するスマホアプリの表示を車載機の画面に映し出せてほぼすべての操作も車載機の画面上にて行えるので、音楽アプリを利用する際には操作性ではBluetooth接続を上回る。しかし有線接続であることを不満に思うドライバーも少なくないが、最新の『彩速ナビ』ではその不利点が消えている。 そしてHDMI入力端子を装備するのでスマホのミラーリングが可能だが、『彩速ナビ』ではAndroid端末に関してはワイヤレスミラーリングを実行できる。スマホと『彩速ナビ』とがWi-Fiにて繫がるからだ。 ◆『彩速ナビ』なら、より良いコンディションで音楽信号を無線伝送できる! ところで『彩速ナビ』は、いち早くハイレゾ音源に対応したナビとしても知られているが、その点において一日の長を持つ。対応ファイル形式が幅広いのだ。そしてハイレゾクオリティにて音楽信号を伝送できるBluetoothコーデック、「LDAC(エルダック)」にも対応している。 さらにはサウンドチューニング機能も充実している。フロント2ウェイスピーカーのマルチ制御こそ行えないものの、「タイムアライメント」と「クロスオーバー」機能を搭載し、「イコライザー」はより詳細な設定を行えるパラメトリックタイプとなっている。 また素の音質性能もなかなかに高い。高音質フォーマット「MQA(Master Quality Authenticated)」に対応するなど、音質性能の向上に関しても独自技術がいくつか投入されている。 今回は以上だ。次回はパナソニックの『ストラーダ』にフォーカスする。お楽しみに。
レスポンス 太田祥三