「最後だと思って悔いのないように投げました」西武の36歳 増田達至が現役最後のマウンドへ
◇プロ野球パ・リーグ ロッテ 5-1 西武(28日、ベルーナドーム) 西武最多となる194セーブを誇る守護神の増田達至投手が引退試合を行いました。「0-3」で迎えた7回、ブルペンを出る増田投手に場内からは大歓声があがります。場内には増田投手のためにベリーグットマンがつくった登場曲「ライオン」が流れ、増田投手はこの登場曲とともに通算560回目のマウンドに上がりました。 【画像】引退会見で笑顔を見せる増田達至投手 初球は142キロのストレートを低めに投げ込みストライクを奪います。続く2球目は141キロのストレートを投じるもボール。そして3球目、142キロのストレートをレフトへ運ばれヒットを許しました。ここで増田投手は交代となりましたが、続く田村伊知郎投手が後続を抑え失点は「0」。 増田投手は涙をにじませた田村投手をベンチ前で迎えると、抱き合い、もらい泣きをしました。 引退試合を終えた増田投手は「最後だと思って悔いのないように投げました。(打たれたのは)自分らしくてよかったんじゃないかなと思います」と振り返ると「投げるよりもスピーチの方に頭がいっていました。昨日からスピーチのことと引退試合の打ち合わせに必死だったので、何も考えられなくて、投げるどころじゃなかった」と、増田投手らしく笑顔で語りました。 さらに登場曲についてもコメント。7回の登板だったためラッキーセブンと重なったことに触れながらも「ずっと使わせてもらってたんで、本当にこれが最後っていう思いで。ゆっくりゆっくりと時間を稼ぎながら(笑)」とマウンドでの思いを振り返りながらも「もっと長く使いたかったんですけどね、本当に感謝しかないです」とコメントしました。