荻野目洋子も参戦…カジュアルおばさん&ロックTおばさんを笑うな!「おば揶揄」が炎上するワケ
「しわ寄せ」か、「お互い様」か
望むと望まざるとにかかわらず、女性には助け合いが求められる場面が多い。 結婚する/しない/子どもを産む/産まない。職場では、それらの分岐によって労働可能な時間が変わってきてしまう。 子どもがいる同士でもそうである。仕事をしている/していない/フルタイム/パートタイム。「残業できますか?」「子どもが熱を出しました」「PTA出られません」「卒アル委員、立候補できますか?」このような気まずい分岐に直面させられるのは、いつも女性だ。 よく「自己責任」などというが、そんな、人生なんでも思うように進むわけではない。選んでそうなったわけじゃない。気がつくとそういう人生になっていた。そんな場合が多いだろう。だから職場でも、学校でも、地域でも、各々にできる役割も違えば、提供できる時間も違い、そこで助けあったり、迷惑をかけあったりすることになる。 それを「しわ寄せ」ととるか「お互い様」ととるか。心や体力の余裕によっては、受け止めきれないときだってある。そんな場面で、集団にカジュアルおばさんのような人がいると、かなり場の空気が変わってくるのである。 ちなみに中年太りを揶揄・自嘲する声は今も昔もSNSの定番だが、モデルさんや芸能人は別として、男女問わず、並みの人間というのは歳をとってからただ痩せると頬が下がって首回りもさみしい感じになりがちだ。「痩」という漢字に「やまいだれ」が入っていることをかみしめたい。体質として痩せているなら問題ないが、無理して痩せねばという強迫観念はそろそろ捨てたい。 ダイエットを意識していた若い頃に比べたら、中高年期はプラス10kgくらいが健康体重ではないかと個人的には思う。健康診断でひっかからない限りは無理に痩せようとしなくてもよい。実際に、20代で総合職として働いていた頃よりも10kg増しのカラダでわたしはいまを生きている。あのころよりずっと快適だ。