離婚の苦しみを乗り越えるには14カ月かかる? そのプロセスと感情への対処方法を米専門家が解説
離婚は人生最大の試練の1つで、世界的に有名なカップルでも直面することがある。例えば、ジェニファー・ロペスとベン・アフレックの離婚は世間を騒がせた一方で、「離婚に伴う感情の波を乗り越えるのは大変」という普遍的な真理を浮き彫りにした。 【写真】男性が離婚を決意した15の瞬間 今回は「離婚後の感情」にフォーカス。離婚に伴う感情の段階を知っておけば、その変化を受け入れやすくなり、孤独感も和らぐ可能性がある。そこで今回は、心理的に離婚を乗り越えるためのステップをセラピストの見解を交えながら紹介したい。 ※本記事は、アメリカ版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。
第1段階:ショックと否認(1日目~2か月)
「結婚生活が終わるなんて信じられない」と思うのは、そうなることが分かっていた場合でも、完全に予想外の場合でも自然なこと。「否認は、強烈な感情に対処するための自然な防御メカニズムです」とセフスィック氏。その離婚が自分の意に反して起こる場合は特に、不意を突かれたような感じがするはず。否認が習慣の崩壊という形で現れ、入浴や食事をスキップしたり、運動や出勤をないがしろにしたりする人は少なくない。逆に、結婚指輪を外さなかったり、パートナーが寝ていたところで寝たりして、失われた現実にしがみつくのも否認の現れ。 安全に悲しむ場を与えてくれるセラピストの力を借りたり、日記をつけたりすると、自分の考えを表現し、来たるべき変化と折り合いをつけるのが楽になる。セラピー前とセラピー後の自分の気持ちを日記に書けば、自分の成長も確認しやすい。
第2段階:怒り(3か月後)
怒りは否認のあとに訪れることが多く、パートナーや現状に対する不満や恨みつらみの形で現れる。「この感情は激しく、関係ない人に向けられてしまうことがあります。そのため、運動や趣味などを通して怒りをうまく放出することが重要です」 怒りにはネガティブなイメージがあるので、無理に抑え込んだり、見て見ぬふりをしたりする人が多いけれど、この感情を軽視してはいけない。かといって、怒りを理由に無謀で有害な行動や選択に走ってもいけない。「怒りの裏には大抵、とてつもなく深い悲しみ、恐怖や失望があることを忘れないでください」とボイキン氏。 セフスィック氏によると、この段階ではセラピーも役に立つ。「これ以上自分自身や他者を傷つけることなく、怒りを乗り越える手助けをしてくれる専門家に一度相談してみましょう。瞑想やヨガ、毎日の散歩といったマインドフルネスやリラクゼーションのテクニックも、怒りの激しさを和らげてくれます」