節約するなら「シャワーだけ」と「お湯をためる」のはどっちが安く済む? 1人暮らしならシャワーだけのほうが良い? 水道代・ガス代を比較
寒いから浴槽にお湯をためて温まりたいけれど、節約のために毎日シャワーにしている人もいるのではないでしょうか。ただ、シャワーは本当に節約になっているのか、正直わからないという人もいるはずです。実際、お風呂に入る人数やシャワーの使用時間によっては浴槽のほうが安く済む場合もあります。 今回は、浴槽をためる場合とシャワーのみを使う場合の水道代・ガス代の比較と、入浴のコストを節約する方法を解説します。
水道代の場合
水道代だけで考えると、シャワーのほうがコストを抑えられます。居住地域によって水道代は変わりますが、東京に住んでいると仮定して考えてみましょう。東京都水道局が公表している目安である、水道代1リットル当たり0.24円で試算します。 まずお風呂を沸かした場合です。肩まで十分つかれるほどの水量の約200リットルをためるとすると約48円かかります。一方シャワーを15分間使用した場合は、およそ180リットル使うことになるため、水道代は約43.2円となります。 一人暮らしなどシャワーを使用する人数が少なければ少ないほど、水道代が安くなります。入浴する人数が多い場合はシャワーの使用量が多くなりますが、湯船につかっても髪や体を洗う際にシャワーを使用する人は多いため、お湯を沸かす+シャワーの両方のコストがかかると考えなくてはいけないことに注意が必要です。
ガス代の場合
結論を言うと、シャワーの使用時間にもよりますが、湯船につかるほうがガス代は安くなります。今回も東京都に住んでいると仮定します。 まず浴槽にためた水を20度から45度に温める場合、都市ガスだと1日当たり約54.61円のガス代がかかります。一方で、シャワーを15分間使う場合、ガス代は約87.5円になります。ガス代のみをみれば、湯船につかるほうが節約になることがわかるでしょう。 これだけを見ると浴槽を温めなおすほうが安く済みますが、浴槽のお湯だけではなくシャワーも使用する人が大半だと思いますので、シャワーも使うことも考慮しておいてください。 また、シャワーの使用時間によってガス代は変わります。シャワーを10分で使い終えるのであれば約57.5円となり、お風呂をためる際のガス代と差は縮まります。水道代も加味すれば、シャワーのほうが安いといえるでしょう。