神戸・武藤嘉紀が涙のJリーグMVP初受賞 自己最多タイ13得点で連覇貢献「多くの挫折を経て今がある」
Jリーグの年間表彰式「2024Jリーグアウォーズ」が10日、横浜アリーナで行われ、神戸のJ1リーグ連覇に貢献したFW武藤嘉紀(32)が最優秀選手賞(MVP)を初受賞した。 【写真入り一覧図】2024年ベストイレブン Jリーグの野々村芳和チェアマンから名前をコールされると、感極まったように上空を見つめた。その後、トロフィーを受け取り、そこでようやく笑みがこぼれた。 スピーチでは瞳をうるませながら「MVPという歴史と名誉ある賞をいただき、心よりうれしく思います。僕自身、一見、華やかな経歴には見えますが、多くのケガや挫折を経て今があると思います。苦しい経験、逃げ出したくなるような経験が人としてもサッカー選手としても僕を成長させてくれた」と語った。 武藤は今季、開幕節・磐田戦を除く37試合に出場し、自己最多に並ぶ13得点をマーク。今季の神戸の総得点は「61」で、総得点の約3分の1に絡むなど、チームの攻撃をけん引。8日の最終節・湘南戦でも得点を挙げて連覇の立役者となった。 昨年は神戸のチームメイトのFW大迫勇也がMVPを獲得。チームにとって2年連続の快挙となった。