【コールドムーンS】フリームファクシが初ダートで新境地開拓の完勝 M・デムーロ「乗っていただけ」
15日、今年の中京競馬を締めくくるメインのコールドムーンステークス(3歳上オープン、ダート1400メートル)は、3番人気でダート初挑戦だったフリームファクシ(牡4・須貝)が快勝。好位の外め追走から直線で一気にはじけて、2着バトゥーキに4馬身差をつける圧勝だった。勝ち時計は1分22秒9(良)。 単勝オッズ10倍を切る馬が7頭。人気面は大混戦だったが、終わってみれば1頭だけ別次元の強さだった。未経験のダートで大外枠。砂をかぶらない位置でレースを運べたことが勝因の一つに挙げられる。しかし、直線は楽な手応えで後続を突き放す一方。砂適性の高さを示すには十分の内容だった。「強かった。何もしていない。乗っていただけ」とM・デムーロも興奮気味に振り返る。 3歳時にきさらぎ賞を勝ち、クラシック候補と騒がれた好素材。砂をかぶる形になったときは未知数だが、今後の選択肢が広がる競馬だったのは間違いない。次走は未定だが、再びダートで好結果が出るようならこの路線で面白い存在になりそうだ。
東スポ競馬編集部