ロッテがコンテンツビジネスに参入、キャラクターの魅力を活かして日本市場で売上高100億円を狙う。事業責任者に聞いた“勝ち筋”は
ポケモンやぼのぼのポップストアなどを展開。IPを活用した成功事例
ロッテでは以下の3つのパターンでコンテンツビジネスに取り組んでいくという。 1. 韓国のIPを日本で展開する 2. 日本のIPを韓国で展開する 3. 日韓共同でIPを開発する 参入したばかりのコンテンツビジネス事業だが、すでに成功事例が生まれているという。
たとえば、第一弾として2024年4月26日~5月19日に韓国で実施した「Pokémon Town with LOTTE」は、期間中に約400万人(1日平均17万人)が訪れるなど、想定以上の反響があった。
ロッテの本社や同社が運営するテーマパーク「ロッテワールド」などがある蚕室(チャムシル)というエリアでポップストアを開設したほか、ゲームなど体験型のコンテンツを多数用意、着ぐるみのピカチュウのパレードも実施した。 ┌────────── イベント期間中のロッテ所有の蚕室一帯のショッピングモール全体の売上を約10億ウォン(約1億円)増加させるほど大盛況でした。ポップアップストアには家族連れをはじめ、幅広い層の方が来店されました(堀江氏) └──────────
韓国のIPを日本で展開する事例においては、今夏から「BELLYGOM(ベリゴム)」の事業を開始。ロッテホールディングスがマスターライセンシーとなって活動を展開し、こちらも好調だという。ベリゴムは韓国にあるグループ会社のロッテホームショッピングが保持するクマのキャラクターで、韓国で若年女性を中心に人気を集める。
┌────────── ベリゴムは韓国ロッテグループの企業「ホームショッピング」にて、2018年に若手社員によるプロジェクトから誕生しました。タイや台湾でも活動しており、韓国ではK-POPアーティストとのコラボ実績もあります。公式SNSのフォロワーはグローバルで180万人を超えています(堀江氏) └────────── 日本デビューにあたり、ベリゴムの公式サイトや公式アカウントを開設したほか、8月20日~9月2日に西武渋谷店でポップアップストアを開催した。韓国のガールズグループ「MADEIN(メイディン)」のマシロさんをアンバサダーに起用し、インスタグラムなどを中心に発信を強化したところ、多くの来場者が集まったそうだ。 ┌────────── 10代~30代の女性客が多数来場され、想定よりも大人層の方が多い印象でした。Tシャツと缶バッジを除いて韓国で販売しているグッズを扱ったところ、文房具類やキーホルダー、フィギュアの売れ行きが好調でした。今後は日本発のグッズも取りそろえる予定です(堀江氏) └──────────