日大が記者会見 前理事長逮捕受け(全文3)授業料に手を付けることがないよう、最大限の努力を
なぜ改善しなかったことが放置されたままだったのか
読売新聞:読売新聞の【オカモト 01:16:26】です。先ほどの質問ともちょっと絡んでくるんですけども、結果的に司法では判断覆りましたけども、アメフト問題の件、第三者委の報告書で、当時からもうすでにガバナンスの不全だということが指摘されていました。当時、アメフト部の部長だった加藤理事長についても独裁体制を放置して適切な措置を講じることができなかったというふうな指摘もありました。 先ほど、理事の選出方法とか改善しなきゃいけないところを、本来、改善していなかったというお話ありましたけども、なぜガバナンス不全とかを改善すべきところを改善しなかったっていうのが放置されたままだったのかっていうのがお伺いしたいのが1つです。 もう1点ですね。校友会とか評議員とか、今後選出方法を変えていくということになるようなお話ありましたけども、これは大学が主体で変えていくんでしょうか、それともその再生会議の案を受けて何か検討をしていくということになるんでしょうか。別の大学の事例ですけども、二度と大学に携わらせないといった総長が復帰したという事例もあります。これは二度と、決別、関わらせないというのは何をもって、なんの根拠をもってそういうふうにすることができるんでしょうか。万万が一ですけども、例えば不起訴なり無罪になった場合とか、そういった場合はどうするんでしょうか。 加藤:ガバナンスの問題について、私、アメリカンフットボール部部長もしておりました。当時、今でもそうですけども、役職者は必ず運動部の部長に任命されます。私はたまたまアメリカンフットボール部の部長に拝命をいたしておりました。あの当時を考えるともう大変、ほとんど毎日謝罪をしていたような、そういう気持ちでございます。
日本大学再生会議に委ねていきたい
当時を思い起こすと被害を受けた学生に対して、またこのご両親に対して謝罪を行ったり、関西学院大学にも大変ご迷惑を掛けましたので謝罪にお伺いしたり、それから結果的に加害者となった学生、そして両親にも謝ると。学生たちにも謝罪をし、かつ対応をしてきたところでございます。 あのときの第三者委員会の中においても、やはりガバナンス問題について指摘をされておりましたけども、当時の、私は一介の部長でございますけれども、当時の大学の雰囲気というのは基本的に、あの問題はスポーツ、つまり課外活動であると。課外活動は教学案件であるということで、ここで大塚学長が謝罪会見をさせていただいたというふうに思いますが、そういう認識で大学はいたんではないかというふうに思います。 ですから、理事長に対する、もちろん第三者委員会の提言はございましたけども、基本的に大学としては、あれは課外活動であり教学関係であって、総長の権限の中にあると、当時の総長ですね、そのあと学長になりますが、の権限の中にあるというふうに認識されていたんではないかというふうに思います。 そしてもう1つ、今回の改革その他について大学主体でやるのか、それとも新しい日本大学再生会議でやるのかというご質問でございますが、基本的に、もちろん行うのは大学でございますけれども、いろんな先入観なく外部有識者の方々にもう改革等については委ねていきたいと考えております。こちらで何かこういうふうにしたらいいんじゃないかとか、こういうふうにすべきという、そういう、いわば、なんて言うんでしょうか、方向性を示すということは改革につながらないんじゃないかと私自身は考えておりますので、全て日本大学再生会議のほうに委ねていきたいというふうに考えているところです。 司会:次の方、ご質問をお願いしたいと思います。それでは1列目の、今、一番後ろで手をあげている方、お願いします。 【書き起こし】日大が記者会見 前理事長逮捕受け 全文4に続く