リーゼントボクサー・和氣慎吾が引退届提出 8月27日に2回KO負け
元東洋太平洋、日本スーパーバンタム級王者の和氣慎吾(37)=FLARE山上=が、9月26日付で日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を提出したことが10日、分かった。 【写真】「これが最後のチャンス」8・27東洋太平洋挑戦を前に語っていた和氣 和氣はリーゼントボクサーとして人気を博し、2013年に後のIBF世界王者・小國以載(角海老宝石)にTKO勝ちして東洋太平洋王座、2018年に日本王座を獲得。2016年にはIBF世界王座決定戦に臨んだが、ジョナサン・グスマン(ドミニカ共和国)にTKO負け。2021年には現WBAバンタム級王者・井上拓真とWBOアジアパシフィック王座決定戦を行ったが判定負けした。 今年8月27日に後楽園ホールで中嶋一輝(大橋)の東洋太平洋王座に挑戦し、2回KO負けしたのが最後の試合となった。42戦目だった。 中嶋戦での和氣は、1回こそスピーディーな攻めを見せて「手応えはあった」と振り返ったが、2回に暗転。強烈なボディーを立て続けにもらい、左フックを効かされ、トドメの左フックで10カウントを聞いた。 「普通にパンチが効いて倒れた感じだった」と負けを認め、今後については明言を避けつつも「スッキリしている。結果が全てなので言い訳もない。負けてしまって、自分の口から世界という言葉を発することはできない」と話していた。