三連休の天気 猛烈残暑もラストスパート 連休後半は暑さ落ち着く 連休前半は大雨エリア拡大 すでに大雨の東北・北陸は災害に厳重警戒
日本列島は9月後半になっても強烈な猛暑に見舞われている。きょう20日(金)は、35℃以上の猛暑日地点が午後3時までで142地点に達しており、静岡では39.2℃まで上がった。その他もこの時季としては異例の猛暑で、各地で記録を塗り替える暑さとなった。あす21日(土)からの三連休も前半はまだ厳しい暑さの所があるが、ようやく酷暑のゴールが見えてきている。連休後半からは暑さが落ち着いてくる見通し。一方、天気は雨の範囲が広がり、特に22日(日)は東北から西日本の広い範囲で警報級の大雨となるおそれがある。すでに大雨になっている東北や北陸では災害の危険度が高くなっているため、少しの雨でも厳重な警戒が必要となる。
こんな時季になっても猛暑 歴史塗り替える高温
きょうも関東から西では35℃以上の猛暑日が続出し、その暑さは各地で歴史を塗り替えるものとなった。福岡と熊本では、1998年9月20日以来、26年ぶりに最晩猛暑日(タイ記録)となり、名古屋、鳥取、松江、京都、岡山、和歌山、奈良では、過去の最も遅い記録を更新した。東京都心は猛暑日にはならなかったものの、33.9℃まで上がり、この時季としては十分厳しい暑さと言える状況となった。
あす21日(土)は関東甲信や東海を中心に猛暑が続く見通し。さいたまでは37℃、東京都心でも36℃まで上がる予想となっている。ただ、これが猛烈残暑のラストスパートといえそうで、連休後半になると、猛暑日地点はだいぶ少なくなりそうだ。ただ、長丁場の猛暑で体が疲れているため、引き続き無理をしない行動を心がけたい。
東北・北陸は少ない雨でも厳重警戒 連休中は広く大雨のおそれ
停滞する秋雨前線や低気圧の影響で、きょうは東北や北陸で大雨になっている所があるが、あす21日(土)からあさって22日(祝・日)にかけては雨の範囲が広がる見込み。あすは東北や北陸、西日本の日本海側を中心に雨や雷雨となり、あさっては太平洋側でも雨の所が多く、東北から西日本の広い範囲で警報級の大雨となるおそれがある。
東北や北陸ではすでにこれまでの大雨で地盤が緩んでいる所や増水している川があるため、今後は少ない雨でも災害のリスクが高まることが予想される。その他も、短い時間で一気に道路が冠水するような雨の降り方になる所もあるため、注意が必要だ。 (気象予報士・多胡安那)