関東以西は酷な残暑 「秋分の日」目前でも38℃予想 東北・北陸は記録的な大雨 土砂災害などに厳重警戒 線状降水帯発生のおそれも
きょう20日(金)も関東から西の地域では9月後半とは思えない猛烈な残暑が続いている。一方で、東北や北陸には活発な雨雲がかかり続けており、記録的な雨量になっている所もある。前線はこのあとも停滞するため、東北や北陸では非常に激しい雨が降り、線状降水帯が発生する所もありそうだ。東北や北陸では土砂災害などに厳重な警戒が必要となる。
9月後半なのに尋常じゃない暑さ
日本列島は猛烈な暑さと大雨エリアに分かれている。前線の南側にあたる関東から西では厳しい残暑となっており、最高気温が35℃を超える所が続出しそうだ。甲府や静岡では38℃まで上がるなど、尋常じゃない暑さになる所もある見込み。あと数日で「秋分の日」を迎えるとは思えない状況となっているため、真夏と同様の熱中症対策が必要だ。
東北・北陸は大雨続く 線状降水帯が発生するおそれも
一方、東北や北陸は前線や低気圧の影響で活発な雨雲がかかり続け、記録的な大雨になっている所がある。けさは秋田県で線状降水帯が発生し、命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が急激に高まっているとして、気象庁は「顕著な大雨に関する気象情報」を発表した。
この先も前線が同じような所に停滞するため、東北や北陸では雨が続くことが予想される。非常に激しい雨が降り続き、線状降水帯が発生する所もありそうだ。あす21日(土)からの連休中も同じような所に長い時間、活発な雨雲がかかり続けることで、総雨量がかなり多くなる所もあるため、土砂災害や河川の増水、氾濫、低地の浸水などに厳重な警戒が必要だ。 (気象予報士・多胡安那)