レア車も発掘 「風の丘」に残された廃車 40選(後編) ジャンクヤード探訪記
フォード・サンダーバード(1996年)
(翻訳者注:この記事は後編です。前編と合わせてお楽しみください) この1996年型フォード・サンダーバードは、ウィンディ・ヒル・オートパーツに引き取られるまで、25年間ミネソタの道路を走り続けた。ボディは腐食もなく、非常に良好な状態である。内装も素晴らしい状態を保っているが、運転席のガラスが取り外されたことで、すぐに悪化してしまうだろう。 【写真】アメ車を象徴する「一級」スーパースポーツカー【シボレー・コルベット(C4)を写真で見る】 (23枚) 1996年には約8万5000台が販売されたが、最も多く売れた1978年の35万2000台とは大きくかけ離れている。
シボレー・マスター・デラックス(1939年)
こちらは賞味期限が過ぎた1台だ。このようなひどい状態では見分けがつかないかもしれないが、1939年の2ドアのシボレー・マスター・デラックス・タウンセダンである。値段が60ドル安かったマスター85とは異なり、デラックスには独立フロントサスペンションが装備されている。大ヒット商品となり、シボレーはライバルのフォードを9万台上回る販売台数を記録した。
シボレー210(1956年)
この1956年型シボレー210の2ドア・セダンは20万6434台製造され、その年、4ドア・セダンのベルエア(28万2476台)と210(29万8935台)に次ぐ、3番目に売れたモデルだ。1955年から1957年の間に約500万台の「トライファイブ・シェビー」が製造されたが、生産台数は年を追うごとに徐々に減少していく。 この個体は、フロントバンパーを掴んで持ち上げようとした形跡がある。
ダッジ(1937年)
ウィンディ・ヒル・オートパーツは1964年に創業した。おそらく、それ以前の年代のクルマも当時から保管されていたと思われる。丘の頂上にある人里離れた場所に、100年近く前の戦前のクルマが数多く残されている。現在では、ほとんどが錆びた無名の廃車と化しているが、これは1937年型ダッジであることが分かる。
AMゼネラル・ジープDJ(1975年)
AMゼネラルは、民生用ハマーと軍用ハンビーの製造で最もよく知られているかもしれない。しかし、AMCの傘下にあった1970年代には、米国郵便公社向けに右ハンドル仕様のジープDJ配達用バンを製造していた。このCJから派生した二輪駆動のモデルは、ディスパッチャーとも呼ばれ、1955年から1984年まで生産されていた。この個体は1975年の車両である。