ゼレンスキー大統領が国会で演説(全文)侵略を止められるツールが必要
ウクライナ人は日本の文化が大好き
また、予防的に全世界が安全を保障するために動けるためのツールが必要です。既存の国際機関がそのために機能できないので、新しい予防的なツールをつくらなければならないです。本当に侵略を止められるようなツールです。日本のリーダーシップがそういったツールの開発のために大きな役割を果たせると思います。ウクライナのため、世界のため、また、世界が将来、あしたに対して自信を持てるように、安定的で平和的なあしたがくるという確信ができるように。皆さま、日本の国民の皆さま、一緒になって努力をして、想像以上のことができます。 日本の発展の歴史が著しいです。調和をつくり、その調和を維持する能力が素晴しいです。また、環境を守って文化を守るというのが素晴しいことです。ウクライナ人は日本の文化が大好きです。それはただの言葉ではなくて本当にそうです。2019年、私が大統領になって間もなく、私の妻オレナが、目がよく見えない子供のためのプロジェクトに参加しました。それはオーディオブックのプロジェクトでした。そして日本の昔話をウクライナ語でオーディオブックにしました、ウクライナ語で。それは1つだけの例ですけれども、日本の文化が本当にウクライナ人にとって非常に興味深いです。距離があっても価値観がとても共通しています。というのが、もう距離がないということになります。心は同じように温かいです。 今日の努力、また、ロシアに対するさらなる圧力をかけることによって平和を戻すことができます。また、ウクライナの復興を行い、また、国際機関の改革を行うことができるようになります。その将来の反戦連立が出来上がった際に、日本が今と同じようにウクライナと一緒にいらっしゃることを期待しています。ありがとうございます。ウクライナに栄光あれ。日本に栄光あれ。
山東参院議長のあいさつ
山東:参議院議長の山東昭子です。わが国へ来訪された閣下とお会いし、2人で両国の友好と世界の平和を語り合ったのはもう2年ほど前でございましょうか。今は状況が一変して、胸の痛む思いでいっぱいです。ウクライナでは罪のない人々が苦しみ、子供たちをさえ標的にする蛮行を目にし、激しい憤りを感じてやみません。そうした中、閣下が先頭に立ち、また、貴国の人々が命をも省みず、祖国のために戦っている姿を拝見して、その勇気に感動しております。 日本国民もこのようなロシアの暴挙は絶対に許せないと、ウクライナへのサポート、そして支援の輪が着実に広がっております。わが国とウクライナは常に心は一つにあります。1日も早く貴国の平和と安定を取り戻すため、私たち国会議員も全力を尽くしてまいります。ゼレンスキー閣下、そして親愛なる日本の国会議員の皆さま、共に頑張ってまいりましょう。 司会:これにてゼレンスキー・ウクライナ大統領による演説は終了。 (完)【書き起こし】ゼレンスキー大統領が国会で演説