石川遼、首位に1打差 金谷との最終組対決「長い1日になると思う」ツアー通算20勝なるか【男子ゴルフ】
◇9日 男子ゴルフ 三井住友VISA太平洋マスターズ第3日(静岡県御殿場市、太平洋クラブ御殿場C) 石川遼(33)=カシオ=がツアー通算20勝に向け、2位に浮上した。6バーディー、1ボギーの65で回り、通算8アンダー。首位まで1打差に迫った。金谷拓実(26)=ヨギボー=は69とやや苦しんだが、通算9アンダーでトップを守った。 石川が20勝の大台へ、1打差で最終日を迎える。達成すれば、33歳54日での快挙で、中嶋常幸、尾崎将司、池田勇太、倉本昌弘に次いで、5番目の年少記録となる。 第3ラウンドは、ショットもパットもほぼ申し分ない内容だった。1番で3メートルを入れてバーディー発進し、3番で2メートル、4番で1・3メートルと、ピンそばにつけて、きっちり沈めた。特にパッティングは「前日のプレー後、ほんのわずかに修正した。ラインが1本ズレていた。今日はベストパフォーマンスに近い」と話した。 今週はショットのブレも少ない。ピン位置の難しさから3オン狙いだった18番パー5は、3番ウッドを2度つなぎ、残り103ヤードを1メートルにつけて、グリーン周囲に待ち構えていた大観衆をわかせた。 勝てば通算20勝だけでなく、大会4勝目となり、これは史上最多。今季2勝目となれば、現在16位の賞金ランクも大幅にアップし、残り3戦で賞金王の目も出てくる。今大会は大会アンバサダーの役割を担い、プレー後は観客を対象にしたゴルフクリニックや写真撮影会を開催した。大会のPRポスターは、石川の顔写真が大きくデザインされている。 石川人気もあって、第3日のギャラリー数は1万人を超えた。最終日はさらに増えそうな勢いだ。難敵・金谷との最終日最終組対決は、意外にも初めて。「長い1日になると思う」と言い置き、ショートパットの練習を重ねた。
中日スポーツ