杏「短時間睡眠」を卒業! 美と健康のために始めた習慣とは?
年齢とともに睡眠や運動の重要性を実感するようになったと話す杏さん。運動も演技も、普段は使わない箇所を動かすことが大切と考えているそう。フランスと日本の2拠点生活を送るなかで、意識している健康習慣や息抜きとなっている食の楽しみ、そして俳優としての新境地となった話題の主演映画へ臨んだ心境をたずねました。「日経ヘルス2024夏号」のインタビューからお届けします。 【関連画像】「肌も美しい」…睡眠の大切さを実感した杏さん ●徒歩移動が多いフランス、自然といい運動に 「何歳になってもやりたいことをして、行きたい場所に行ける自分でありたい。そのためにも体力の基盤を作っておきたいです」。そう話す杏さんだが、日本とフランスの2拠点生活を送る今は、定期的なトレーニングはお休み中。代わりに日常生活の中で体を動かす機会を増やしている。 「フランスでは徒歩で移動することが多く、自然といい運動に。子どもや犬と接していると前かがみになりがちなので、歩くときは背すじを真っすぐ保つよう意識しています。時間があるときはオンラインヨガのレッスンを受けることも」。 ただし全身をバランスよく鍛えるには不十分という思いも。 「自分ひとりだと楽なほうを選びがちなので、使う部位も偏ってしまう。近々パーソナルトレーニングも再開したいですね」。 ●普段は使わない言葉や表情を使うことが大事 いつもと違う体の部分を動かすのと同様に、演技においても「普段は使わない言葉や表情を使うことが大事」と杏さん。まさに、今までにない生々しい表現を見せているのが、公開中の映画『かくしごと』。記憶を失っていた被虐待児の少年に自分が母親だと嘘をつき、共に暮らす主人公の千紗子を演じている。 「子どもが苦しむニュースを見て、何かしてあげたかったと思う人は多いですよね。それが目の前で起きたら、あなたはどうしますか? と問いかけてくるような作品です」 劇中では怒りや悲しみを吐露する場面も多く、感情の揺れ動きで疲れることもあった。 「ただ、撮影期間が夏休みだったので、子どもたちもロケ地の長野に連れていって。釣りをしたり、花火を見たり……。夏を満喫することができました。はかなく情緒的な日本の夏の中で、登場人物の“嘘”がどんな結末を迎えるのか、予想しながら観ていただければと思います」