【2024年版】 今こそ行きたい! 日本の秋の絶景 ~中部・北陸篇~
◆山梨県
◆鈴なりの甲州ぶどう 「甲州」は、日本を代表する固有品種。800年以上前に山梨県で発見されたとされる品種で、明治時代、本格的にワイン作りが始められてから、主に白ワインの原料となっている。 現在、甲州市勝沼町には多くのワイナリーや農園があり、甲州ぶどうをはじめとする多種のぶどうが栽培されているため、旬の時期には豊富に実をつけた房がぶどう棚いっぱいに広がる、秋色の光景を望むことができる。 また、10月中旬頃にはぶどうの葉が紅葉し、ぶどう棚を黄色や赤色などに染め上げる。 山梨県はぶどうの生産量が日本一で、ワインの原料にもなる甲州ぶどうの収穫が、秋に最盛期を迎える。 鈴なりに実をつけたぶどうが連なる様子は、山梨県の秋の風物詩なのだ。 見ごろの時期:10月 鈴なりの甲州ぶどう(すずなりのこうしゅうぶどう) 所在地 山梨県甲州市勝沼町
◆長野県
◆下栗の里の雲海 下栗の里は、南アルプスと対峙する、標高800~1,000メートルの傾斜面の高地にある集落。急斜面に畑や民家が点在する。山岳の景観は美しく、自然と暮らしの調和した姿がオーストリア・チロル地方に似ていることから、「日本のチロル」と名づけられた景勝地だ。 「にほんの里100選」に選定された集落で、伝統野菜や伝統文化の宝庫でもあり、現在も人々が畑を耕しながら日常生活を営んでいる。地元案内人によるガイド(案内人1人につき3000円、10名まで。要予約)もある。 ベストシーズンは、10~11月の朝。秋の紅葉と雲海のコラボレーションは必見。山間の谷を雲が埋める風景は、会いたくてもなかなか出会えないまさに絶景! 秋は雲海の発生率が上がる時期。澄んだ空気の中で、絶景を楽しんでみたい。 下栗の里の雲海(しもぐりのさとのうんかい) 所在地 長野県飯田市上村
◆岐阜県
◆美濃和紙あかりアート展 「美濃和紙あかりアート展」は、重要伝統的建造物群保存地区「うだつの上がる町並み」で開催される、「美濃和紙」のアート作品展。江戸情緒あふれる町並みが夕闇に包まれる頃、道沿いにずらりと並ぶアート作品がまばゆい光で町を照らします。 美濃和紙は、美濃市で1,300年以上の伝統を誇る手漉き和紙。「日本三代和紙」のひとつであり、国指定の伝統工芸品です。やわらかな風合いを持つ丈夫な美しい和紙で、雑貨から世界の文化財修復まで、さまざまなものに活用されています。 展覧会で飾られる作品は一般公募となっており、一般・小中学生の2部門に分け、全国から寄せられた作品の中から選ばれたものを町に展示。明かりが灯されたその姿は、美濃和紙のやわらかな質感や美しさを感じさせてくれます。 ●例年見ごろの時期、イベントなどの日程 第1部:2024年10月13日(日)~10月25日(金)17:00~21:00 第2部:2024年10月26日(土)~12月1日(日)17:00~21:00 美濃和紙あかりアート展(みのわしあかりアートてん) 所在地 岐阜県美濃市 うだつの上がる町並み