[特集/CL&EL新時代 03]15人の日本人選手が参戦 サムライたちのCL&EL
セルティックの3人衆は昨季準優勝に跳ね返された
セルティックでプレイする3人のサムライも完全にポジションを得ている。古橋亨梧、前田大然、旗手怜央で、それぞれ加入当時から得点&アシストというカタチで目に見える結果を残している。 今シーズンもセルティックは国内で無敵を誇り、7戦7勝という状態だ。CLのリーグフェーズ第1節もスロヴァン・ブラチスラヴァと対戦し、5-1で快勝している。古橋1得点、前田1得点、旗手1アシストという試合だったが、圧巻だったのは前田のゴールだ。 相手ゴールに背中を向けて古橋が縦パスを受けると、その隣を旗手がフリーランニングして前線に飛び出す。この動きを見逃さず古橋がパスを出し、旗手がゴールを向いてボールを持つ。一連の動きに反応した前田が左サイドから斜めに走っており、旗手からその前田にラストパスが出る。GKと1対1になった前田が右足シュートを決めて奪ったゴールで、3人の連携がもたらした1点だった。 ただ、UEFAのクラブランキングでセルティックはポット3、スロヴァン・ブラチスラヴァはポット4で、ホームゲームでもありここは勝点3がほしい試合だった。真価が問われたのは第2節で、アウェイでポット1のドルトムントと対戦した。 そして、この試合でセルティックの抱える問題が露呈した。スコティッシュ・プレミアリーグの競争力は4大リーグに比べれば低く、昨シーズンのCL準優勝チームであるドルトムントに1-7で粉砕されたのである。 ポゼッション率、シュート数ではそれほど大きな差はなかったが、セルティックのディフェンスは大事なところでボールウォッチャーとなり、簡単にシュートを打たせていた。国内リーグの感覚では大丈夫なところもドルトムントは許してくれなかった。ハットトリックを達成したカリム・アデイェミのような突出した個人能力を持つ選手と対峙することはあまりなく、42分には自陣ペナルティエリア付近で不用意にボールを持った前田がアデイエミにボールを奪われ、そのままミドルシュートを叩き込まれいる。 ただ、まだ2試合を終えただけで1勝1敗だ。セルティックも現実的には24位以内が目標となる。確固たるポジションを得ている古橋、前田、旗手は、今後も変わらずにハイレベルな試合を戦っていくことになる。