ゴルフ会員権購入や売却のタイミングは“12月”が狙い目って本当? 年会費のサイクルから「売り」が増える!?
ゴルフ会員権売買のタイミングは“12月”がベストではない?
大手ゴルフ場運営会社のPGMなど、多くのゴルフ場が年会費のサイクルを1月~12月と定めていることから、ゴルフ会員権の売りモノが出やすく売買が活発になるといわれる12月。 年内に不要なゴルフ会員権を売ってスッキリしたい人や、逆に春から憧れのメンバーライフを始めたい人にとって、12月はまさに狙い目の時期なのかもしれません。 でも、この時期の売買が本当に正解なのでしょうか。ゴルフ会員権を専門に扱う加賀屋ゴルフ代表の前田信吾さんに、このあたりの事情を聞いてみました。 「確かにPGMのコースをはじめ、多くのゴルフ場の年会費のサイクルが1月~12月なので、この時期に売りモノが多く出てくるのが通例ではあります。人気のあるコースは、この時期に多くの売買をこなします。一方、人気のないコースは売りモノだけが増えて買いが入らないので、相場の気配が売り一色になります」と、前田さん。 「とはいえ、ゴルフ会員権は“使ってなんぼ”のもの。ゴルフに行かないなら売ればいいし、メンバーライフを楽しみたいなら買えばいいんです。売買のベストタイミングは人それぞれだと思いますよ。1年を通して“12月”が売買にとってベストな月かと問われれば、必ずしもそうとはいえないんじゃないでしょうか」 コロナ以降、ゴルフ会員権の価格が上昇傾向にあるという話をよく耳にします。資金的に余裕があるなら、将来を見据えて保持しておくという手もあるのでしょうか。 「人気のあるコースは、市場に出回る会員権の数が少ないのが現状です。市場に出る数が限られているのに欲しい人が多くいれば、必然的に価格は上昇します。もちろん中には、売りはあるけれど買いがさっぱり……、なコースもありますが。でも、全体的にゴルフ会員権市場はここのところ上がり基調ですから、そういう意味で余裕がある方にとっては、今は売りのタイミングではないかもしれませんね」 「ただ、ゴルフをしないのに会員権を持ち続けるのも、個人的にはどうかと思います。昨今、年会費を上げるゴルフ場が増えてきているので、行かないのに高い年会費を払い続けるのは、実にもったいない話ですよね。近い将来に手放す意思のある方は、このあたりもよくお考えになったうえで、売買のタイミングを決めたほうがよいと思います」