ゴルフ会員権購入や売却のタイミングは“12月”が狙い目って本当? 年会費のサイクルから「売り」が増える!?
改めて知っておきたい会員権の種類と退会方法
会員権を手放すタイミングについて触れる前に、そもそもゴルフ会員権とは、どのようなものなのでしょうか。 【ゴルファーなら一度はプレーするべき!?】これが名匠・井上誠一設計のゴルフ場3選です ゴルフ会員権とは「優先してその施設を利用できる権利を有する会員権」のことです。この会員権には「預託金制」のものと「株主会員制」のもの、そして「プレー会員権」があります。 預託金制のゴルフ会員権は施設を優先して利用できる権利のほか、一定の時期が過ぎると証書に記載されている預託金を返還してもらえる権利も有しています。もちろん市場で売買し、換金することも可能です。
預託金制のゴルフ場を退会する場合は、退会する際にゴルフ場に申請をし、その後、証券に記載されている額面の預託金を戻してもらい退会します。ですが、その額面より会員権相場の方が高ければ市場で売買する方が得になるので、市場で売却して退会となります。一般的には後者の方が多いようです。 一方、株主会員制のゴルフ場が発行する株券には預託金返還請求権がなく、退会時に返還を申し出てもお金は戻りません。つまり株券は会員権市場で売却し、換金するしかないわけです。ですが、株主総会に出席し、株主として意見を述べることが出来る権利を有します。 株主会員制のゴルフ場を退会する場合は、基本的には会員権市場価格で売買して退会をすることになります。小金井カントリー倶楽部(東京都)や鷹之台カンツリー倶楽部(千葉県)、我孫子ゴルフ倶楽部(千葉県)などがこれに該当します。 株主会員制のゴルフ会員権には、たまに株券の額面に金額が記載されているものがあります。この記載額より会員権相場が下回っているような場合は、市場で売却するよりもゴルフ場から返還してもらう方が得になるので、当該コースで退会申請をすることになります。 3つ目のプレー会員権についてですが、これは以前、預託金制ゴルフ場の会員権だったものがゴルフ場の破綻等により、付されていたはずの預託金が再建時にゼロになってしまった会員権のことを指しています。償還時の額面がすでにゼロなので、退会する際は基本的に会員権市場の価格で売買して退会となります。 会員権の種類は各々異なっても、基本的な売買手順はみな同じ。売りたい人も買いたい人もタイミングを見計らって売買手続きを進めることになります。