「ペースがなかった」角田裕毅が大苦戦のカタールGPを回顧…最終戦アブダビGPに向け「あがけるところまであがきます!」|F1
VCARB F1チームの角田裕毅が第23戦カタールGP決勝を振り返った。 角田は14番グリッドからレーススタート。オープニングラップからセーフティーカーが出る荒れた展開となったが、角田はこの時点で10番手までジャンプアップ。VCARBとしてポイントで争っているケビン・マグヌッセン、ピエール・ガスリーよりも前に出た。 【動画】「角田!これで9番手!」アブダビGPセーフティーカー後の激しい攻防…角田裕毅はアロンソを抜いてスタートから5ポジションアップ セーフティーカー明けの5/57周目ターン1では、フェルナンド・アロンソをパスして9番手となる。前は4強8名のみで、角田はベスト・オブ・ザ・レストの位置に一時は上がった。 だがVCARB 01はライバルチームに比べてレースペースが厳しく、角田はこの第1スティントだけで次々に抜かれ、20周目にはP14まで後退してしまう。 その後も複数回セーフティーカーが出る荒れた展開になり、VCARBは最後のセーフティーカー時に角田&リアム・ローソンをダブルピットストップでソフトタイヤに履き替えさせるも、一番柔らかいコンパウンドでもレースペースは上がらず、さらにはタイヤの劣化も早いために打つ手なしの状況となった。結局角田は13位、ローソン14位と、入賞圏内から遠ざかってのフィニッシュに。 角田はレース後「今回は本当に厳しいレースになってしまった」とカタールGP決勝がかなり劣勢の展開だったと回顧している。チーム公式メディア、SNSを通じて発信した。 「スタートは良かったし(ポイントランキングの)ポジションを上げるには最高のチャンスだと分かっていました。ですがその後はペースが落ち始め、ポジションを落とすことになってしまった。ポイント圏内に残れるだけのペースがありませんでした」 「チーム一丸となってデータを確認し、今週末の何がうまくいかなかったのかをしっかり理解し、今後のために学びたいと思い」
2024年のF1は第24戦、アブダビGPを残すだけになった。角田は最終戦に向けて改めて意欲を示している。 「アブダビは来週です。この結果は受け止めつつもチームとしてはリセットする必要があると思う。シーズン最後のレースウィークエンドに向けてベストを尽くして臨みたい。次戦、最終戦ではあがけるところまであがきます!」 アブダビGPと言えば、角田がF1デビューした2021年からシーズン最終戦としてセットされているが、これまで2021年4位、2022年11位、2023年8位と、結果を示してきたレースでもある。 初年度の4位はいまだF1においてキャリアハイのP4であり、8位だった2023年は一時レースリーダーとしても走行し、レース後にはドライバーズ・オブ・ザ・デイにも選出された一戦だった。 それだけに2024年はどのような形でシーズンを締めくくることになるのか。アブダビGPではなんとしても結果を残し、今季最終戦を終えたいところだ。