レッドブル陣営、もはやコラピントに興味なし? マルコ博士「彼は候補者リストの上位にはいない」
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナー、そしてレッドブルのモータースポーツ・アドバイザーであるヘルムート・マルコは、一時は獲得を検討しているとも言われたフランコ・コラピントへの興味は、今では薄れていることを明かした。 【リザルト】F1第23戦カタール:決勝結果 レッドブルは不振が続くセルジオ・ペレスを更迭し、姉妹チームのRBも含めて、ドライバーラインアップをシャッフルすることを検討していると言われている。アブダビGP終了後に会議を開き、その場で来季のドライバーをどうするかを話し合うととも明かされている。 当然その中心は、レッドブルが自ら育成してきたドライバーたちになるはずだが、外部からの獲得にも視野を広げているとされる。 その中のひとりがフランコ・コラピントだ。コラピントはウイリアムズから急遽デビューすると、印象的な走りを披露。2度の入賞を果たし、合計5ポイントを獲得している。 ただ最近では入賞できないレースが続いているだけでなく、クラッシュも相次いでおり、そのことによりレッドブルのコラピントに対する興味は薄れているようだ。 マルコ博士は、カタールGP終了後に次のように語った。 「コラピントね。アブダビの後にミーティングがあるけど、彼はリストの上位にはいないよ」 また前戦ラスベガスGPの際には、来季のドライバーラインアップについて”レッドブル陣営以外”にも視野を広げていると語っていたホーナー代表も、今回改めてコラピントの起用について尋ねられたが、明言を避けた。 「記者の皆さんは、常に全てのチームの動向に注目していると思う。しかし我々は、ジュニアプログラムに強さと深さを持っている」 「今回もF2で、アイザック・ハジャーが良い仕事をしているのを見られて良かった。これで彼は、アブダビでの最終ラウンドに、首位から0.5ポイント差で挑むことになる」 ホーナー代表はそう語り、コラピントの名前を出すこともしなかった。 では仮にペレスを更迭すると決めた場合、やはり現在RBのマシンを走らせる角田裕毅とリアム・ローソンが、後任の最有力となるのか? RBのチーム代表であるローレン・メキーズは、「角田はレッドブルに昇格する準備が出来ている」と語ったことについて尋ねられたマルコ博士は、次のように語った。 「ユウキもそうだが、でもローソンもだ。だから(アブダビGPの後に)ミーティングを開いて、ドライバーに関する決定を下す予定だ」 またViaplayのインタビューでは、ペレスの後任は角田かローソンのいずれかかと尋ねられた際、次のように語った。 「私の考えでは、そうだと思うよ」 またホーナー代表も、今回の13位に終わった角田の走りを、次のように評価している。 「残念ながら、ソフトタイヤがうまく機能しなかったように見える。アレックス・アルボン(ウイリアムズ)と同様に、RBのふたりのドライバーのタイヤは、最後は終わってしまった。しかし、ソフトタイヤがこんなに早く壊れてしまうというのは驚きだった」 「ただリアムとユウキは、ペースの点では非常に拮抗していた。だから、我々は万全なドライバー陣を抱えている」
田中 健一