<大阪・関西万博>開幕まであと8か月 会場建設中の夢洲の様子は?
2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)が開幕する2025年4月13日まであと約8か月となる8月9日午前、咲洲(大阪市住之江区)の「さきしまコスモタワー展望台」から、夢洲(同此花区)で進みつつある会場工事の様子を撮影しました。 【拡大写真】2024年7月に撮影した夢洲全景の写真
リング(大屋根)は、前回記事(7月13日配信)の時よりも、さらに組み立てが進んでいる様子が確認できました。リングの組み立て完成は9月末の予定です。 リングの内側では、夏真っ盛りのせいか、静けさの森の緑が一層濃くなったように見えます。
前回発見した球形の骨組みのパビリオンでは、骨組みの周囲の足場が高くなっていました。これから外装工事に入るのでしょうか。この他、四角錐のような形のパビリオン建設が進んでいるのも見えました。
シグネチャーパビリオンの建設地では、白いハットのような屋根を持つパビリオンや、白い箱を重ねたような形のパビリオンに加え、その他のパビリオンの建設も進んでいる様子です。
リングの外側では、日本館の足場の内側で木の板が並べられていました。日本館の公式サイトを見ると、今後、木の板は円を描くように設置されていくものと思われます。
日本館の向かって左側のEXPOホール(大催事場)では足場が周囲に組まれています。博覧会協会の公式サイトによると、同ホールの席数は約1900席で、センターステージ型ホールや大型映像装置を設置。音楽や演劇など劇場催事の実施が想定されています。
向かって右側には、電力館のドーム型建屋が半球状の銀屋根に覆われています。その手前には薄茶色の建屋が姿を現しました。色と形から考えると、住友グループの住友館でしょうか。
博覧会協会によると、8月7日時点でパビリオンのうち参加国が自ら建設する「タイプA」を希望する国は、前回記事の時と同数の47か国。「タイプA」希望国のうち、着工済みは前回より4か国増の39か国。未着工の8か国のうち、施工業者が決まっているのは4か国、未定は4か国です。 (取材・文:具志堅浩二)