セカンドユニットが流れを呼び戻したバスケ女子日本代表、国内最後の強化試合を42点差の快勝で終える
3ポイントシュートは低調に終わるもディフェンスと速攻で圧倒
バスケットボール女子日本代表が有明アリーナでニュージーランド代表と国際強化試合第2戦を行った。 日本の先発は第1戦と同じく宮崎早織、山本麻衣、林咲希、馬瓜ステファニー、髙田真希の5人。日本は宮崎が高速ドライブから連続得点を挙げるも、3ポイントシュートが6本連続で外れたようにアウトサイドになかなか当たり来なかったことで苦戦した。ボールマンへプレッシャーをかけてミスを誘うシーンはあっても、ダブルチームをかいくぐられてインサイドで失点した。それでも、この均衡を破ったのはやはり3ポイントシュートだった。宮澤夕貴がコートに入った直後にチーム初となる3ポイントシュートを射抜くと、本橋菜子も連続で長距離砲をさせた。こうして、リズムをつかんだ日本が24-13で第1クォーターを終えた。 馬瓜エブリンの連続得点で早々にリードを2桁に乗せた日本だったが、その後は再びフリーの3ポイントシュートを決め切れずに失速。開始3分強に5点差とされたところでタイムアウトを取った。その後、馬瓜ステファニーのインサイドプレー、髙田のトランジションスリーが決まり落ち着きを取り戻すと、安定したディフェンスを軸に髙田が内外から得点を積み重ねて47-29と一気に突き放した。 後半に入っても日本のペースが続く。日本の武器の一つである3ポイントシュートの精度はなかなか上がってこなかったが、山本麻衣が2本のセカンドチャンスポイントを記録し、速攻の得点も徐々に増えていくなど、課題と向き合いつつ理想のバスケを展開してリードを広げていった。70-38で迎えた最終クォーターは、崩した後や速攻でのパスが雑になりターンオーバーが増えて得点が止まった時間帯もあった。それでも、タイムアウトを取って締めなおすと、宮澤が11連続得点を挙げるなど、最後まで集中力を切らさずにプレーし続け、92-50で勝利した。 日本は髙田がチームハイの23得点を記録し、宮澤が15得点、エブリンが13得点で続いた。3ポイントシュートは45本中12本の成功(26.7%)と珍しく長距離砲が決まらなかったが、安定したディフェンスと速攻が機能して完勝した。
丸山素行
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