第94回選抜高校野球 組み合わせ抽選会 明秀日立VS大島 大会5日目 /茨城
<センバツ高校野球> ◇石川主将「一戦一戦大事に」 第94回選抜高校野球大会(毎日新聞社、日本高校野球連盟主催、朝日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)の組み合わせ抽選会が4日、オンラインで行われ、明秀日立は大会第5日第2試合で大島(鹿児島)と対戦することが決まった。【長屋美乃里】 石川ケニー主将(2年)は真剣な表情で「4」のカードを選択。対戦相手が決まった直後には笑顔を見せた。 抽選会でのインタビューで、対戦相手の大島について「良いピッチャーがいて、九州大会では準優勝しているので良いチームだと思う」と印象を語った。「目標は日本一だが、まずは目の前の試合に集中して一戦一戦大事に戦っていきたい」と気を引き締めた。 その後、オンラインで報道陣の取材に応じ、当初は「ラッキー7」にあやかって7のカードにするつもりだったが、既になくなっていたため「出席番号で4番になることが多かったので、親しみがあった」と4を選択した理由を明かした。「やっと決まった」という思いから、笑みがこぼれたという。 石川主将は「こういう(新型コロナウイルス禍の)状況でセンバツに出られることに感謝して『打ち勝つ野球』をやっていきたい」と決意を語った。 一方、金沢成奉監督は「離島の地域の皆さんに愛されてそれが大きな力となって、特に左ピッチャーのエースを中心にまとまりのあるチーム」と分析。「とにかく一戦必勝で『組織野球』を徹底する。最終的には破壊力のある打線で、何とか甲子園で自分たちの野球をやりきりたい」と意気込んだ。 ……………………………………………………………………………………………………… ◇九州大会準V、粘り強さ持ち味 大島 甲子園は21世紀枠で初出場した2014年以来8年ぶり2回目。昨秋の鹿児島県大会で初優勝し、九州大会は3勝を挙げて準優勝した。県大会は6試合のうち4試合でサヨナラ勝ちするなど、粘り強さが持ち味。最速146キロの左腕・大野稼頭央投手(2年)は九州大会の4日間で3試合完投し、計467球を投げた。奄美大島にある県立進学校で、地元では「だいこう」の愛称で親しまれている。硬式野球部は1972年創部。