[NEW BALANCE CUP]東山は好機活かせず準優勝。MF雪本迅之助は「点の取れるボランチ」への成長を誓う
[1.6 NB CUP決勝 東山高 0-1 鹿島学園高 時之栖裾野C] 準優勝に終わったものの、東山高(京都)は「NEW BALANCE CUP 2025 IN TOKINOSUMIKA」(通称:裏選手権)で他地域の強豪校などと計7試合の真剣勝負を経験。福重良一監督は「試合数こなせば、もうちょいまた変わると思う。今の部分では悪くはない。ちょっと(今後への)展望が見えたかなって感じで良かったです」と前向きだった。 【写真】「可愛すぎて幸せ」「凄い」「最高」元日本代表GK川島永嗣が美人妻や子どもとパリで年越し 昨年のチームは近畿高校選手権(2月)で優勝し、プリンスリーグ関西1部昇格も果たした。インターハイでは今冬の選手権で活躍した高川学園高(山口)を下し、静岡学園高(静岡)もPK戦まで追い詰めている。 力のあった世代からメンバーは入れ替わったものの、新主将就任予定のCB上山泰智(2年)やGK麻生太朗(1年)、MF野田凰心(2年)、MF雪本迅之助(2年)、MF林亮大朗(2年)、MF善積甲知(2年)らAチームでの公式戦を経験してきた選手たちが複数。「NEW BALANCE CUP」でも守備からやるべきことを徹底して勝ち上がった。 今大会は野田が不在だったが、1次リーグ初戦から準々決勝まで5試合連続で無失点。決勝でもセカンドボールを回収してサイド攻撃に結びつけ、多くのチャンスを作り出していた。ダブルボランチの一角に入った雪本は準決勝で守備面について指摘を受けていたものの、決勝では走ることに加えて「(球際で)ボランチが勝ち切ると試合も優位に進めることができるので、そこでまず相手を上回って僕達の試合にしようと思っていた」と守備から積極的に前へ。マイボールの時間を増やし、攻撃面で強みを発揮していた。 キックの質に自信を持つボランチは前半から前向きでボールを持つと、相手の背後を狙った配球。また、「FWに入ったら湧き出ることを意識しているんで、僕がチャンスを増やそうという意識で走りました」というMFは後半、より攻撃に係わる回数を増やしてパス交換からミドルシュートを打ち込み、サイドで鋭い縦パスを通すなど印象的な動きを見せていた。 ただし、チームはチャンスで決め切ることができずに無得点。雪本は「僕たちの方がチャンスはあったと思うんですけれども、そのチャンスを決め切ることができていなくて。去年の選手権の決勝も決め切るべきところを決め切れなくて負けたんで、そこの課題はもっと突き詰めていかないといけないと思いました。(個人的にも、)ボランチが決めるチームが強いと思うんで、僕が決めていく力をつけないといけないと思っています」と誓っていた。 目標は2022年度の選手権準優勝世代でボランチを務め、同大会得点王にも輝いているMF真田蓮司(現関西大)のように、得点の取れるボランチになることだ。「僕が求められているのはやっぱり守備力の部分で、守備ができるようになったらチームにもプラスを与えられると思うんで、両方できるようにもっと練習からやっていくのと、得意の攻撃はもっと伸ばして僕が決めてチームを勝たせるくらいやっていけたらいいと思います」。目標は1年後の選手権で全国制覇すること。今大会の準優勝に「まだ実力不足があると思います」という雪本はチームメートとともに課題を改善して、得点数と白星を増やす。
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