【同門対決】V6対EV「マセラティ グランカブリオ」V6トロフェオとEVフォルゴーレの比較テスト どちらのグランカブリオがお薦め?
「フォルゴーレ」と「トロフェオ」を見比べると、「フォルゴーレ」のフロントはよりまとまりのある印象を与える。マセラティの典型的な3つのサイドエアベントフレームは、「トロフェオ」では開いているが、「フォルゴーレ」はダミーとなっている。一方、「トロフェオ」は後部に太いラッパ状のパーツを備える。
全体としてエレガント
「フォルゴーレ」のシートカバーは、ナイロン廃棄物を再利用したもので、持続可能性という理念を体現している。どちらのモデルにも、デジタル式のコックピットクロック、ヘッドアップディスプレイが装備され、今回初めて、ヘッドレストから首筋に温風を吹きかけるドライヤーが搭載された。マセラティでは、追加料金でウインドディフレクターも提供しているが、車内の乱気流が気になる人はほとんどいないだろう。 「グランクーペ」から採用された、上下2つのタッチスクリーンを備えた12.3インチの「キンクモニター」も装備されている。光沢のあるピアノラッカーに埋め込まれた4つのハプティックボタン(オートマチックトランスミッション用)は、ステアリングホイールに配置された多数のボタンと同様に、読み取りにくい。
その他の機能やアシスタントはすべて、インフォテイメントシステムを介して直感的に操作できる。コンバーチブルの幌もデジタルスライダーで開閉できる。ぴったりと裏張りされた幌は、わずか14秒でリヤシートの後ろにカバーに覆われてエレガントに収納される。この操作は、時速50kmまでの走行中にも可能だ。 まず、クラシックな「トロフェオ」から始めよう。伝統主義者にとっては夢のような車だ。3.0リッターV6ツインターボエンジンは、630馬力の「MC20」でもすでに鳥肌が立つほどの性能だ。「グランカブリオ」では、550馬力のサラブレッドがまず鼓動を高鳴らせ、そしてこの芸術的な作品全体を316km/hという全くもって常軌を逸した速度まで加速させる。8速オートマチックトランスミッションがもう少し自然にギアチェンジできれば言うことはないが、あらゆる状況に対応できるパワーは十二分にある。
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