オーストリアの「アッターゼー湖」に風光明媚があったぜ~【「海外書き人クラブ」お世話係・柳沢有紀夫の世界は愉快!】
湖畔からの絶景の数々
しばらくするとまた湖畔に出ます。 橋を渡ってから湖沿いを西に向かいます。 このあたりは鉄器時代だかの遺跡が発掘されているようで、小さな展示コーナーもありました。 だけど前回までの単独行動とは異なり、今回は海外メディアチームの一員として来ていて、しかもテーマは「クリムトトレイル」。 このあたりが集団行動のつらいところですな。 と言いながらクリムトとそのパートナーであるエミーリエ・フレーゲの顔出しパネルがあったので写真を撮ってもらいました。クリムトは外出時もこんなワンピースのような青色の服を着ていたらしいです。売れっ子デザイナーだったエミーリエ・フレーゲがデザインしたものだとか。
次々出てくるアトラクション!
この「クリムトトレイル」の魅力は湖畔からの景色だけじゃないんです。次々と楽しそうな場所が出てきて、アクセントになっています。見る場所は違ってもずっと湖じゃ飽きちゃいそう。それを見事に回避しているんです。 図らずもモデルになってくれたのはオーバーエステライヒ州政府観光局のソフィアさん。はい、今回の海外メディアツアーはオーバーエステライヒ州政府観光局の主催です。 寝そべることができるブランコがありました。これはみんながすたすた行くからではなく、先客があったから断念。でも団体行動でなかったらすぐそばで「ボクも乗りたいな~。順番かわってくれないかな~」オーラをビンビンに出していたと思います。 あれこれ小技を利かせてくれて、本当にたのしい散策路です。基本的には湖畔を通るのですが、少し外れることもあります。 また湖畔に戻るとちょっとした桟橋がありました。冒頭の写真はここから撮ったもの。 「ああ、こんなふうに歳をとりたいものだ」と思いました。いや、私のほうが年上か?笑 オーストラリアの自宅を出てドバイ、ドイツを経由して12日目。そろそろ奥さんに会いたくなってきました。…ようやくかいっ! 今ごろかいっ! 出発地点に戻るにはこの垣根の道を登り切ったところでぶつかる車道を右に進んでもいいのですが、やっぱりクリムトトレイルを逆行するのがおすすめです。 ヨーロッパでならいざ知らず、日本では決して知名度が高いとは言えない「アッターゼー湖」。でも予想の何倍も素敵な散策でした。世界は広いですね。 私が書きました! オーストラリア在住ライター(海外書き人クラブ)柳沢有紀夫 1999年からオーストラリア・ブリスベン在住に在住。オーストラリア関連の書籍以外にも『値段から世界が見える!』(朝日新書)、『ニッポン人はホントに「世界の嫌われ者」なのか?』(新潮文庫)、『日本語でどづぞ』(中経の文庫)、『世界ノ怖イ話』(角川つばさ文庫)など著作も多数。世界100ヵ国以上の現地在住日本人ライターの組織「海外書き人クラブ」のお世話係。
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