大阪府・吉村知事が定例会見2月3日(全文3)自宅待機SOSは発生届なくても対応
高齢者への自粛要請はミスメッセージになりかねない
先ほどおっしゃった、じゃあ例えば高齢者の方の不要不急の外出の自粛を要請するのが正しいのかっていう議論は、その前、いろいろ専門家も交えて大阪府でもやったんですけど、でもそれって逆にミスメッセージになることもあるよねっていう、やっぱり専門家の意見もありました。じゃあ若い人は大丈夫なんでしょと。で、若い人がどんどんいろんな感染対策を取らずに広がっていくと、結局、高齢者に広がっていきますねと。だからそこは逆に違うんじゃないですかという専門家の意見もあるし。ここはちょっとなかなか、いかに高齢者の方に伝播をできるだけ防ぐか、あるいは高齢者の方を守るのかっていうことについてさまざまな専門家の意見もあると思いますから、そこは今、僕がその方法を断定することはできないですけれども、やはり重点化した対処方針、これが必要だと思っています。 これは大阪はもちろんそうなんですけれども、大阪に限らず、おそらくこれはいろいろ情報を聞いていますけど、ほかの地域でも起きているというふうに聞いています。やはり高齢者の方の入院が非常に増えてきていると。ここは第5波と全然違うという情報は聞いていますので、おそらくこれは全国で感染拡大しているエリアでは起きている。また、今、感染拡大がまだ初期段階のところは今後起きてくる。沖縄においてはもうすでにそういった問題が起きているということも聞いていますから、やはりこのオミクロン株の特性に合った対処方針とすれば、どうやってこの感染が非常に拡大している中で、高齢者の方に重点を絞った、どうやってお守りすることができるのかっていうところの視点の対処方針、ここが重要だと思います。ぜひそういったところも国の専門家は議論していただきたいと思います。
若くても重い基礎疾患があれば重症化の可能性も
今のままで緊急事態宣言といっても8時の時短ということになりますので、果たしてそれが適切なのか。これを見てもらったら一目瞭然だと思いますけど、第5波と第6波で全然違いますんで、入院している層からしても、70代、ブルーの層でいくと10%ちょっとが第5波で、いわゆる若い世代の層でもどんどん重症化した、肺炎になったっていうのが第5波ですけど、今はそういった状況になってない。逆に、でもこれだけ感染が広がっているからこそ、もともと疾患、原疾患が重い超高齢の方とかがオミクロンに感染すると、それが相まってもともとの疾患が重くなるとかいうことは起きてくる。これまでもあったと思うんですけれども、数が圧倒的に多いからこういう現象が起きてくるというふうに思っていますので、これは大阪特有の問題ではなくて、大阪も数が多いですけども特有の問題でなくて、オミクロン特有の、これだけ感染力が強いオミクロン特有の課題になると思っていますから、そういったところの検討もぜひお願いしたいと思います。 われわれも高齢者の対策というところに力を入れる必要がありますので、そういった観点から、まず高齢者施設について特別方針チームというのを38チームつくりましたから、そこでもうすでに先週の金曜日から動いてくれているんですけれども、さらにご協力を、お力をお借りして、高齢者施設での抗体治療等を率先してやって、なんとか重症化を1人でも少なくするということに努力、現場でしていきます。併せて大きなところでは、基本的対処方針という意味ではそういったところの視点をぜひ持っていただきたいと思います。 いや、若くて基礎疾患を持っている人は大丈夫なのかというと、そうじゃないから。僕が言う高齢者っていうのはいわゆるハイリスク者っていう意味で、若くても重い基礎疾患をお持ちの方は重症化される方がやっぱりいらっしゃいますので。あと、ワクチンを2回打たれてない方とか、で基礎疾患をお持ちの方とか。ですのでそういった方も含めた意味でやっぱり重点化。特にとりわけ年齢で見るともう明らかなので、高齢者の皆さんをどうお守りするのかという観点の基本的対処方針、あるいはもし緊急事態宣言になるとすれば、そのときの措置をぜひ検討をお願いしたいと思っています。 司会:この際ですけれども、今、公務、府政に関する質問をご予定の方は挙手をお願いいたします。3人ですね。そうしましたら、日日さん。