大阪府・吉村知事が定例会見2月3日(全文3)自宅待機SOSは発生届なくても対応
コロナがトリガーになって悪化しているのか
産経新聞:すいません、産経新聞の尾崎です。先ほどの時事さんの質問にちょっと絡む部分ではあるんですけども、デルタ株のときは当然、コロナの肺炎が重くなって亡くなるケースっていうのが非常に多かったと思うんですが、オミクロンによって基礎疾患を持っていて、その方が実はコロナもかかっていてっていうケースで、それは基礎疾患が重くて悪くなった結果、実はコロナもかかってましたなのか、コロナがトリガーみたいな形になって悪化してるのか、どっちのケースが多いのかなと思って。 吉村:どちらのケースもあるというのが現状です。どちらが多いということはないんですけども、どちらのケースもやはりあります。 産経新聞:あと、先ほどちょっと死者の話もあったんですけど、重症者、当然、大阪府の場合はより広範に取っているので、重症者数っていうのはどうしても統計上は多くなると思うんですけれども、それにしても結構、多くなっていると。この辺り、そもそも大阪の高齢者の方のそういうある種、健康の、なんて言うんですかね、管理状況とかがちょっと他県と比べて違ったりとか、あと、ワクチンの3回目の接種状況が違ったりとか、何かそういった要素があるのかなと思うんですけど、その辺りは知事、どういう分析があるか、お願いします。 吉村:ワクチンの3回目の接種状況は、もうほとんど進んでなかったというのは他県とほぼ同じだというふうに思っています。今、もちろん進めているわけですけれども、そこは大きく変わることはないだろうと思っています。健康状況等、ここはなかなか専門家でないと分析が難しいところです。
高齢者に特化した対策は考えているのか
ただ、やはり高齢者の方に感染が今、伝播していってると。若い世代はもう感染が鈍化し、高齢者世代に伝播する。これは今までも見られた事象ですので、これはいつ感染が広がったかということにもやっぱりよりますから、このあと、なんて言うのかな、比較の対象というのは、この時点で比較するのが果たして正しいのかという問題が僕はあると思っています。 この先ちょっと、どうなるかなかなか分からないという中で、大阪の場合は他県の比較というよりは、やはり今の状況を見ると高齢者の方に感染が広がってきていると。そして入院してる人ももう高齢者がほとんどの状況になっていると。そして80代、90代の方が圧倒的に多い。そうするとやっぱり肺炎も生じて、する方も多いというので今後、重症病床、それから病床の逼迫、中等症2レベルの方が増えてくると。そこに非常に強い警戒感を持っています。 対策としまして、例えば先ほど申し上げたとおり、もう高齢者施設に対して、本来その施設の管理医師、提携医療機関があるわけですけれども、そこで早期に抗体治療等をしていただいてますけれども、そこが不十分なところについては特別に派遣チームをつくりましたから、できるだけそういった高齢者施設なんかにも早く治療を届けて、そこで重症化するのを防ぐと。そういったことに力を入れたいと思ってます。 産経新聞:すいません、ちょっとこれ、重症者とか死亡者の年齢別のやつを見てると、やはり若い方にとってはなかなか、こういうコロナが広がってるって中で、それを受けて経済の部分を制限されるっていうのはやはりちょっと抵抗感がある部分はどうしてもいまだにあると思うんですけど、例えば今後のオミクロンに応じた基本的対処方針を求めるっていう部分で、例えばある程度、高齢者の方に特化してちょっと、できるだけ外出を控えてくださいねみたいな形で施策を取っていくような、そういった形で年齢を1つ、基本的対処方針、オミクロンに対応したというところでなんか対策を考えていくみたいな部分は考えてらっしゃいますか。 吉村:そこは非常に重要なポイントだと思います。やはりオミクロン株に対応した基本的対処方針というのを考えたときに、高齢者の方をいかに守るのかということに視点を置いた基本的対処方針、これをぜひ国でも専門家の意見を踏まえて検討をお願いしたいと思います。