関東一・越後 駿祐内野手（撮影：柳瀨心祐）

2024年の第106回全国高校野球選手権大会は19日に準々決勝を迎える。ここまで2試合ないし3試合を戦って勝ち上がった8チームが、見えてきた優勝へスパートをかける。 【トーナメント表】夏の甲子園　第11日目までの結果 8チームの選手のなかで現在、もっとも好調な選手は誰なのか。打率の上位ランキングは以下の通り。（打率.500以上、規定打席＝試合数×3.1） ＜打率ランキング上位＞ 1位　.833　越後 駿祐内野手（2年＝関東一）6打数5安打 2位　.667　中村 龍之介外野手（2年＝東海大相模）9打数6安打 3位　.625　佐藤 隆樹外野手（2年＝青森山田）8打数5安打 4位　.571　佐坂 悠登内野手（3年＝智辯学園）14打数8安打 5位　.556　長谷川 颯外野手（2年＝京都国際）9打数5安打 5位　.556　菊池 伊真内野手（2年＝青森山田）9打数5安打 7位　.538　山崎 光留捕手（3年＝智辯学園）13打数7安打 8位　.500　仲田 隆玖外野手（3年＝滋賀学園）10打数5安打 8位　.500　園山 純正内野手（3年＝大社）6打数3安打 トップの8割打者、関東一（東東京）の越後以下、上位3人は2年が占めることになった。この3人は長打がなく、安打はすべて単打。低反発バットの特性をうまく使いこなしているといえそうだ。この3人はすべて2試合を戦っての結果だが、4位の佐坂、5位の長谷川は3試合を戦っての数字。特に佐坂は8安打をマークしてここまでの「最多安打」となっている。なお、8強のうち唯一、神村学園だけは打率5割打者がいない。 ＜本塁打＞（すべて1本） 佐藤 洸史郎外野手（2年＝青森山田） 入耒田 華月外野手（2年＝神村学園） 柴田 元気内野手（2年＝東海大相模） 原田 純希内野手（3年＝青森山田） 本塁打を放っている選手は8強チーム中4人。すべて1本となっている。柴田は大会1号をマーク。原田は新基準バットとなって初めてセンター方向への本塁打を放っている。ちなみに打順は佐藤洸が1番、入耒田が2番、柴田は8番、原田は4番で本塁打を放った。ここでも4人中、3人が2年生である。 試合数が違うためにランキングにしないが、打点では上川床 勇希外野手（3年＝神村学園）が3試合5打点でトップ。塁打では岡田 幸大内野手（3年＝滋賀学園）、仲田 隆玖外野手（3年＝滋賀学園）がトップの10塁打で並んでいる。 吉川 勇大内野手（3年＝青森山田）だけが、8強チームの規定打席に到達している選手のなかで唯一安打がない。2試合9打席6打数無安打、2四球1犠打。今センバツから5番に座る選手だけに、本来実力はあるはず。センバツのときから使用している木製バットが、これから火を噴くことに期待する。