今冬の見頃はいつ!? 日本三名園のひとつ金沢、冬の風物詩「兼六園の雪吊り」の魅力はどこにある?
●観光都市金沢市の歴史根付く兼六園
「兼六園」とは、石川県金沢市にある庭園で、岡山の「後楽園」、水戸の「偕楽園」と共に「日本三名園」の内の一つとされています。 【画像】こんなにキレイなの!? 日本三大庭園「兼六園」を画像で見る(6枚) 特徴として、兼六園は市街地にあるのにも関わらず、季節によりさまざまな植物や野鳥を眺める事が可能です。 日本の桜の名所百選にも選ばれており、ソメイヨシノの開花時期には多くの観光客が訪れます。人気の観光地である兼六園ですが、長い歴史の中で紆余曲折しながらも発展を見せてきました。
まず、兼六園は300年以上前の1676年に加賀藩5代藩主前田綱紀が金沢城に面した傾斜地に別荘を建て、その周辺を「蓮池亭」と言う名の庭園にしたことから始まります。 1759年の大火でこの庭園のほとんどが消失してしまいましたが、1774年に11代藩治脩が再建を開始します。現在も残る「翠滝」や「夕顔亭」、「内橋亭」が1776年までに建てられています。 その後も「千歳台」「明倫堂」「経武館」と次々に建設されました。そして、1822年に奥州白河藩主の松平定信が現在の名前である「兼六園」とこの庭園を命名しています。 また、1874年にこれまで藩主の庭であった兼六園は一般市民に全面解放され、多くの茶店が出展しました。 そして1922年には芸術上、鑑賞上の文化的価値が高い文化財に与えられる名勝に指定され、1985年には庭園の国宝とも言われる「特別名勝」に格上げされています。 また、現在でも園内の整備、改善が行われており平成12年には「時雨亭」と「船之御亭」が再現されました。
●四季折々に顔を変える兼六園の見どころとは
そして、現在兼六園では冬の名物である「雪吊り」があり、多くの人を魅了しています。 これは日本海特有の湿った雪から樹木の枝を保護するために支柱から円錐状に縄を枝に結びつけるといったものです。 雪が縄に降り積もる幻想的な景色はこの時期でしか見ることのできない美しさがあります。 それでは、今年の見どころはいつ頃になるのでしょうか。