まさかの恐怖映像が…?動物園のパンダが深夜に「何かをじっと見つめている」姿が話題に
ちょっと短めのおみ足にまるいボディ。唯一無二のフォルムを持つ、神戸市立王子動物園のメスのジャイアントパンダ「タンタン(旦旦)」。そのかわいい姿と優雅な所作から、親しみを込めて、“神戸のお嬢様”とも呼ばれています。 【写真】パンダのタンタンと過ごした、すばらしい日々 2021年に心臓疾患が見つかり、治療を続けていたタンタンですが、2024年3月31日に虹の橋を渡りました。当時、国内最高齢の28歳でした。いつでも笑顔をくれた神戸のお嬢様・タンタンをしのび、在りし日の日常を振り返りながらお伝えします。
恐怖!? 深夜のパンダ館
深夜パンダ館での恐怖体験!? が掲載されたのは、連載77回目(https://gendai.media/articles/-/95334)。深夜の様子を伝える公式ツイッターの「#深夜パンダ館」にリンゴを食べながら、時折フリーズしているタンタンが投稿されたのです。 じっとなにもない空間を見つめる目。「これは以前からよく見られる行動ですね。何かの音が気になったのか、それとも何かが見えたのか」と話すのは、飼育員の梅元良次さん。 「あの映像を見た時は、僕も気になっちゃって。映像を一時停止にして、タンタンの視線の先をかなり探しましたよ」と話してくれました。 梅元さん曰く、タンタンが固まるのは「何かが気になった時か、食べ物を飲み込むタイミング等によく見かけますね」とのこと。深夜のパンダ館で、一体何が見えたのか。真相はタンタンだけが知っているのです。
濃いめのジュースで乾杯!
大好きなサトウキビジュースを取り扱う荒井商事さんから、差し入れのジュースが届いたこともありました。「水で割りましたが、いつもより濃いめですよ」と、笑う梅元さん。 そういえば、ジュースを飲んだ後にはよく前あしをなめておられました。「舌でジュースをなめるので、どうしても口の周りや前あしに飛び跳ねてしまうんでしょうね」(梅元さん)。少しのジュースも無駄にしたくないほど大好きなのです。本物のサトウキビよりジュースの方がお好きなのでしょうか? 「最近は、サトウキビを食べないので与えていません。ただ、ジュースは飲みますから、サトウキビが嫌いになったわけではないと思います。サトウキビがおいしい時期とそうでない時期が、タンタンの中にはあるのかもしれませんね」と、話していた梅元さん。サトウキビの収穫最盛期は、だいたい1月から3月頃。お嬢様はサトウキビの旬にも敏感なのですね。 そんなグルメなお嬢様は、朝採りのホテイチクの若葉を、おいしそうにモグモグ。竹の葉は少し黄色くなったようなものがお好みだと聞いていますが……。 「タンタンは季節によって、ころころと好みが変わりますね。黄色っぽい物が好きな時もあれば、若葉が好きな時もあります。若い時からむずかしかったのですが、20歳を過ぎた辺りから、年々むずかしくなってきているように思えますね」と、梅元さん。 人間と同じで、年齢によって身体が変わると、味覚や好みも変わってくるようです。