【闘病】「摂食障害」で体重30kgを下回る… 一人で頭も支えられず歩けない状態
体重が30kgを切ってついに入院
編集部: 治療はどのように進められましたか? 三輪さん: 2回目以降は担当医と「身長・体重の測定」「食べられる物と食べられない物の確認」「最近何があったか」などを話す治療が続きましたが、体重は減っていく一方でした。 先述の通り夏休み中盤には階段が昇れなくなり、食べられるものはスイカ、きゅうり、トマト、そして栄養補助食品のみとなり、夏休み終盤になると体重が40kgを切り、自分一人では頭も支えられず、動けなくなっていました。 編集部: それは生活に支障をきたしますね。 三輪さん: 私自身、頭が支えられなくなったあたりから「自分はおかしいのかも」と思い始めて「何か食べなくては」と思い始めたのですが、ネットで「拒食のみの人は、リバウンドや過食・嘔吐が発症しやすい」という情報を見ると、やはり太ることが怖くなり、結局食べられませんでした。 編集部: それは大変でしたね。 三輪さん: そうしているうちに私を心配した親が、通っている病院へ連絡をしてくれて、もっと大きい大学病院に入院することになりました。自分が動けなかったため、父親にお姫様抱っこをしてもらって車で病院まで運んでもらったのをよく覚えています。 夏休み~翌年3月までの約半年入院しました。入院した時はほとんど記憶がないのですが、体重が30kgを切っていて、食べ物もほとんど食べられていなかったのでずっと点滴を打ってもらっていました。 その後、流動食→低カロリー食→普通食という流れで食事をしていき、退院する時には1日で合計2000kcalになる病院食を完食できるようになっていました。 編集部: そこまでに、たくさんの苦労があったのではないですか? 三輪さん: 苦労と言って良いのかわかりませんが、私の退院目標は「体重が45kgを超えること」の1つだけでした。 当時は「いかに看護師や主治医にバレないように体重をカサ増しできるか」をずっと考えていて「病院内で出されたご飯を看護師にバレないよう隠れて捨てる」、そして「定期的な体重測定の際に重い物を服の中に隠して測定する」など色んな姑息な手を使っていました。 でも、結局はバレて、ペナルティとして外出禁止になり、入院期間も半年という長い期間になってしまいました。