Yahoo!ニュース

米重克洋

米重克洋

認証済み

JX通信社 代表取締役

報告

見解従来、ネット選挙やSNS戦略は票に繋がらないと言われがちで、いわゆる「地上戦」と比べて傍流の位置づけだった。だが、今はネット選挙は「新しい地上戦」と言ってもいいほど有権者の投票先選択に影響を及ぼしつつある。 その背景には、有権者のメディア接触時間の変化がありそうだ。ある調査では、携帯・スマホを通じたメディア接触時間はここ十数年で8倍以上に伸びた。一方、テレビや新聞のそれは大幅に減っている。 そうした背景からか、今回の都知事選でも、特に視聴時間の長いYouTubeやユーザー数の多いX(旧Twitter)で知名度の高い候補者が、事前の予想よりも健闘する情勢となっている。従来の街頭活動やビラまき、実地の演説の効果だけでは説明し得ない支持の拡大ぶりを示す候補者も複数いる。 こうしたながれは不可逆で、今後加速するばかりだろう。地上戦の一環で本気でネット選挙に取り組む候補者が増えそうだ。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 神田敏晶

    ITジャーナリスト・ソーシャルメディアコンサルタント

    提言候補者のSNSが盛んになればなるほど、他の候補者との比較したくなる。 選挙管理委員会の業務は、『公正…続きを読む

コメンテータープロフィール

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

関連リンク(外部サイト)

米重克洋の最近のコメント