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米重克洋

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JX通信社 代表取締役

報告

解説参院選では一人区の勝敗が全体の結果に大きく左右すると言われて久しい。当然のことながら、一人区は1人しか当選しないので、与党が勝てば野党は議席を得られない。複数人区なら与野党がそれぞれ議席を獲得することができるので議席数に大きな差はつきにくいが、一人区はそうではないのだ。その一人区で与党が完全に候補者を一本化している一方、野党がバラバラに擁立するのでは、一人区は与党にとって有利になることは避けられない。 衆院では与党が過半数割れとなったことで、野党の政策を取り入れずに与党が政権運営を続けることは困難になっている。この政治情勢を参院でも現出させるべきだ、というのが予備選を推進する論者の意見の根幹にある。政策以前に、そうした大局的な視点で合意できるかが野党各党に問われている。

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  • 西田亮介

    社会学者/日本大学危機管理学部教授、東京工業大学特任教授

    見解地元で活動してきた候補者が一本化に「納得」できる理屈が必要で、それがないと候補者や地元に禍根が残りか…続きを読む

  • 白鳥浩

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    法政大学大学院教授/現代政治分析

    解説現在のところ、野党がばらばらであるがために、とりあえず政権の維持ができている石破政権にとって、「野党…続きを読む

コメンテータープロフィール

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

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