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米重克洋

米重克洋

認証済み

JX通信社 代表取締役

報告

解説選挙を越えて、小池知事「3期目」を見据えた駆け引きにも見える。 知事の都政運営には、都議会の協力が欠かせない。議会が賛成しなければ予算が通せず、予算が通せなければ政策は進まない。今の都議会は第1会派が自民党で、次いで小池知事が特別顧問を務める都民ファーストの会、そして第3会派が公明党だ。その3会派を合わせてようやく都議会で過半数となり、知事が思い描く都政運営ができる。 自民党は、知事が出馬表明しないうちから「3期目」の都政運営に与党として協力する意思を示すことで、同時に行われる都議補選をなるべく有利に戦いたい意図もありそうだ。こうした、自民党が主語の記事が出ることも含めて、自民党サイドから知事サイドへのメッセージとも捉え得る。 一方で、小池知事は自民党色をなるべく避けて無所属、政党推薦なしの自分のカラーで戦う可能性もかなりある。前回も、小池知事は無所属で政党推薦を受けていないからだ。

コメンテータープロフィール

「シン・情報戦略」(KADOKAWA)著者。1988年(昭和63年)山口県生まれ。2008年、報道ベンチャーのJX通信社を創業。「報道の機械化」をミッションに、テレビ局・新聞社・通信社に対するAIを活用した事件・災害速報の配信、独自世論調査による選挙予測を行うなど、「ビジネスとジャーナリズムの両立」を目指した事業を手がける。

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