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山田吉彦

山田吉彦

認証済み

海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

報告

見解ミナミマグロの資源量の回復が報告されたことから、2024年から26年の各国の漁獲枠が拡大した。全体枠で.21年から23年に比べ、3千トン増加の2万647トン。日本は、約16%増の7295トン。オーストラリアも同量の7295トン。韓国と台湾が、各211トン増の1468トンが認められた。これら各国の水揚げのほとんどが、日本で消費されている。 ミナミマグロは、南半球でとれるため漁獲コストもかかり、また、ほとんどが冷凍物であり、品質の差も少ないため、輸入物との価格競争に弱い。輸入物も含めダブつきぎみになり、価格の低迷となっているようだ。 ミナミマグロは、クロマグロ(本マグロ)との味の差はほぼ無いが、トロと赤身の違いがはっきりし、大トロ部分を好まれている。大トロブームも一段落しているようだ。 ミナミマグロとインドマグロは同じもので、呼び名が違うだけである。

同じ記事に対する他のコメンテーターコメント

  • 山路力也

    フードジャーナリスト

    補足ミナミマグロは南半球の高緯度海域に生息し、日本の他オーストラリアや韓国、台湾などの漁獲量が多い魚です…続きを読む

コメンテータープロフィール

山田吉彦

海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

東海大学海洋学部教授。1962年千葉県出身。学習院大学経済学部卒後、金融機関を経て日本船舶振興会(現日本財団)に勤務。勤務の傍ら埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。2009年東海大学教授。海難審判庁業務改善委員会委員、国土交通省海洋政策懇談会委員、東京都専門委員などを歴任。八重山自然大使。海洋コメンテータとして各種メディアで海洋問題を解説。著書、日本の国境(新潮新書)ほか多数。

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