Yahoo!ニュース

山田吉彦

山田吉彦

認証済み

海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

報告

見解中国は一線を越えてきた。台湾漁船は中国の国内法により身柄を拘束された。拿捕海域が明確に示されてはいないが、中国が、金門島周辺海域の管理をしていることを国の内外に示すことが目的のひとつだろう。中国が台湾の自主性を否定する行為に出たのである。 日本としては、台湾を国として認めていないため、台湾支援には限界がある。政府として動くことは難しい。台湾との外交上の関係を明確にすべきである。 また、尖閣諸島周辺海域に出漁する漁業者にも危険が迫っている。いち早く、尖閣諸島の管理体制を構築しなければならない。 日本は、本来、自国の管轄海域である北方四島周辺海域で、ロシアによる不当な取締り、拿捕を受け多大な被害を出している。射殺された漁業者もいる。しかし、政府は毅然とした態度は採らず、漁業者は泣き寝入りが続いている。ウクライナな戦争下において、北方四島周辺では、ロシアに拿捕されることが危惧されている。

コメンテータープロフィール

山田吉彦

海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

東海大学海洋学部教授。1962年千葉県出身。学習院大学経済学部卒後、金融機関を経て日本船舶振興会(現日本財団)に勤務。勤務の傍ら埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。2009年東海大学教授。海難審判庁業務改善委員会委員、国土交通省海洋政策懇談会委員、東京都専門委員などを歴任。八重山自然大使。海洋コメンテータとして各種メディアで海洋問題を解説。著書、日本の国境(新潮新書)ほか多数。

山田吉彦の最近のコメント