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山田吉彦

山田吉彦

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海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

報告

補足日米韓の海上警備機関の合同訓練は、日本海、東シナ海の平和と安定のためには極めて有効である。日本海における中国、北朝鮮の不法漁業の抑止に直接的な効果をあげることだろう。また、中国船が東シナ海で頻繁に行っている不法漁業や領海侵犯に対する圧力となる。 韓国にとっても黃海での中国の不法漁業の抑止につながる。 日本の海上保安庁と米国のコーストガードに比べ韓国の海洋警察庁の装備及び技術水準は劣るが、東アジアの平和のために、しかるべき役割を果たしてもらうためにも合同訓練等により、連携を密にして欲しい。 この3カ国の連携は、中国海警局の行う国際法上の不法行為に対処するために有効に機能し、また、フィリピンや台湾の支援となるだろう。 反面、ロシアや中国が対抗措置を取る可能性がある。北方領土や東シナ海でのロ、中両国の行動は要注意だ。

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コメンテータープロフィール

山田吉彦

海洋問題研究者/東海大学海洋学部海洋理工学科教授

東海大学海洋学部教授。1962年千葉県出身。学習院大学経済学部卒後、金融機関を経て日本船舶振興会(現日本財団)に勤務。勤務の傍ら埼玉大学大学院博士課程修了。博士(経済学)。2009年東海大学教授。海難審判庁業務改善委員会委員、国土交通省海洋政策懇談会委員、東京都専門委員などを歴任。八重山自然大使。海洋コメンテータとして各種メディアで海洋問題を解説。著書、日本の国境(新潮新書)ほか多数。

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