解説剖検例の報告などを参照すると、スポーツ中の突然死の原因は心筋梗塞含む虚血性心疾患が最多とされます 急激な血圧変動や脱水など、血行動態の変化が背景にあるものと考えられます 熱中症は同様に脱水を背景にして、循環不全から体内の熱がしっかり放散できなくなる事が一因となります ウォーミングアップを適切に行い、水分補給を積極的にして、整理運動もみんなで行う、誰かと一緒に帰るなどが対策となります 確かに予防が難しい部分もありますが、スポーツ中に心疾患を発症しても、周囲に誰かがおり、早期発見や早期介入が行われやすい環境づくりができれば救命に繋がります ぜひとも予防に努め、もしもの時には周囲の人で救うのだという心構えを作って行ってほしいです それが健康にスポーツを楽しむ、そして応援する第一歩となるはずです
コメンテータープロフィール
やくしじひろまさ/Yakushiji Hiromasa。救急科専門医。空気と水と米と酒と魚がおいしい富山で医学を学び、岸和田徳洲会病院、福岡徳洲会病院で救急医療に従事。2020年から家業の病院に勤務しつつ、岡山大学病院高度救命救急センターで救急医療にのめり込んでいる。ER診療全般、特に敗血症(感染症)、中毒、血管性浮腫の診療が得意。著書に「やっくん先生の そこが知りたかった中毒診療(金芳堂)」、「@ER×ICU めざせギラギラ救急医(日本医事新報社)」など。※記事は個人としての発信であり、組織の意見を代表するものではありません。
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