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薬師寺泰匡

薬師寺泰匡

認証済み

救急科専門医/薬師寺慈恵病院 院長

報告

現時点においてもマスク着用は任意で、発熱外来を行うことに制限はありません。 マスクについては諸外国のように、感染状況に応じてマスクの着用を推奨するという事をしてこなかったので、やめ時も感染状況を勘案しないものとなってしまったのが残念です。 5類になるメリットは行政から個人への制限が撤廃される事で、デメリットはそれによる感染拡大です。死亡率は下がりましたが、高齢の方の入院の絶対数は多いですし、それによる他の医療への影響も解決したとはいえない状況です。 コントロールを市民に投げられましたので、今後は状況を勘案しながらそれぞれの判断で感染症に立ち向かうことになります。それは医療機関も同じで、コロナ用の病床をどれだけ設けるか、発熱外来をどれだけ行うか各医療機関に任されるということです。診療報酬が減り、今ほど頑張らない医療機関が増えるのではないかと考えています。

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コメンテータープロフィール

薬師寺泰匡

救急科専門医/薬師寺慈恵病院 院長

やくしじひろまさ/Yakushiji Hiromasa。救急科専門医。空気と水と米と酒と魚がおいしい富山で医学を学び、岸和田徳洲会病院、福岡徳洲会病院で救急医療に従事。2020年から家業の病院に勤務しつつ、岡山大学病院高度救命救急センターで救急医療にのめり込んでいる。ER診療全般、特に敗血症(感染症)、中毒、血管性浮腫の診療が得意。著書に「やっくん先生の そこが知りたかった中毒診療(金芳堂)」、「@ER×ICU めざせギラギラ救急医(日本医事新報社)」など。※記事は個人としての発信であり、組織の意見を代表するものではありません。

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