補足西側諸国によるロシアの資産凍結は、金(ゴールド)価格上昇の一因となっています。2022年の後半あたりから世界の中央銀行の金購入が増加しています。これは資産凍結の形でドルが経済制裁の武器となることを警戒した新興国のドル離れの動きです。新興国中銀はドル資産を売って無国籍通貨である金の購入を急いでいます。特に目立つのが中国。中国人民銀行は22年半ばから、保有する米国債を売って金を買い、外貨準備の中身の入れ替えを急いでいます。
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コメンテータープロフィール
1974年生まれ。99年に株式会社大和総研へ入社。以降、内閣府、SMBC日興証券株式会社でエコノミスト業務に従事。2017年1月より現職。専門はマクロ経済(国内外の景気、財政・金融政策)と金融市場(株式、債券、コモディティ等)
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