解説米為替報告書は、自国通貨安への誘導で不当に輸出競争力を高めようとしていないかを監視するもの。現在の円安は、米国の底堅い景気と高金利によるドル高が主因であり、為替操作とは異質のものです。また、最近の日本の為替介入は、円安抑止が目的で米国の懸念とは反対方向であるため、米国は問題視しない構えです。なお、今回は日本の経常黒字のGDP比が3%を超えたことと、大幅な対米貿易黒字がリスト入りの基準にヒットし、機械的に監視対象になりました。
同じ記事に対する他のコメンテーターコメント
コメンテータープロフィール
1974年生まれ。99年に株式会社大和総研へ入社。以降、内閣府、SMBC日興証券株式会社でエコノミスト業務に従事。2017年1月より現職。専門はマクロ経済(国内外の景気、財政・金融政策)と金融市場(株式、債券、コモディティ等)
関連リンク(外部サイト)
渡辺浩志の最近のコメント
【速報】円相場1ドル=160円39銭 38年ぶりの円安水準更新で為替介入への警戒感高まる
TBS NEWS DIG Powered by JNN